【大紀元日本10月17日】北朝鮮が10月9日、核実験を強行したことで、国際社会に大きな反響をもたらした。VOAは、北朝鮮の核実験について、中国大陸のリスナーのコメントを紹介した。
*アメリカにとって大失敗である*
中国陜西省の劉さんは、北朝鮮が核実験に踏み切ったことはアメリカにとって外交戦略において大失敗だ、と考えている。
劉さんは、「北朝鮮が核兵器を製造することは、一種の米国への挑発で、米国のグローバル外交戦略において大失敗だと思います。私は、米国は北朝鮮問題において非常に弱い対応をしていると思います。例えば、六カ国協議において、米国は中国の北朝鮮への影響力を信用し過ぎるのです。そのため、アメリカは北朝鮮と中国が設けた罠にはまってしまったのです。北朝鮮に核兵器を開発する時間を充分に与えてしまったことになりました」と話した。
また、劉さんは、米国が北朝鮮の核問題を解決する為に、現行の制裁措置だけではなく、非常手段として軍事的な措置も考慮すべきであると述べた。
劉さんは、「米国は核爆弾を過度に恐れ、特に、あれらの核保有国を恐れています。北朝鮮はちょうど米国のこのような心理を掴んだのです。そのため、米国は非常に受身の状態となっています。だから、私は、北朝鮮の核問題を解決する方法として、外交手段だけは無駄で、軍事的な非常手段をも考えなければならないと思います」と言った。
*中国当局は一定の責任を負わなければならない*
浙江省の杜さんは、北朝鮮が核実験を実施したことに、国連が怠慢した部分があるほかに、中国政府も一定の責任を負わなければならないとの考えを示した。
杜さんは「北朝鮮の金正日政権は国際社会の厳しい非難を無視して、敢えて核実験を強行しました。これはアメリカの狼狽ではないのです。今まで北朝鮮問題を怠慢にしてきた国連にとっての狼狽であろう。中国政府にも責任があると思います。私から見れば、六ヶ国協議はおかしくて、笑い話のようなものだと思います」と話した。
広東省の徐さんは、今まで北朝鮮を庇ってきた中国政府は今現在の状況をもたらしたと指摘する。
徐さんは「今までの状況から見れば、中国政府には重大な責任があると思います。中国のやり方は第2次世界大戦前に英国、米国を始めとする西側諸国が当時のドイツ及び日本に用いた「アピーズメント‐ポリシー」のようなものです。しかし、中国政府の政策はきっと失敗するだろうし、結果的に中国にとって損することになると思います。今まで行なってきた六カ国協議の中で、もし中国政府が早くアメリカと同じような強硬な姿勢をとれば、北朝鮮はこんなに強気で核実験をしないだろう。北朝鮮は非常に恐ろしい国です。北朝鮮はもう腰を曲げて中国の話を聴かないようになりました」と話した。
*北朝鮮の動きはその専制的な政権本質によって定められた*
山西省の李さんは、「北朝鮮の人々はみな非常に苦しい生活を送っているのに、政府は何百万人もいる軍隊を養いながら、軍事整備を拡大する為に核兵器の研究や製造をもしています。この面だけで言えば、北朝鮮は民主的な選挙によって選べられた政権ではないということがよく分かります。だから、国民の生死を構わなく遣っているのです。北朝鮮の行動はその専制的な政権本質で定められています」と述べた。
河北省の張さんは、「北朝鮮は国際社会が軍事的措置を採ることを恐れていないし、国際社会が軍事的な措置を採らないことも分かっています。北朝鮮はその政権を維持していくには、武力と民族主義を大いに利用しなければならないのです」と言った。
上海の王さんは、「北朝鮮の核実験は世界の人々に対して大きな挑発となっています。北朝鮮の独裁政権を壊滅することは世界の平和に非常によいことです。また、中国はそれによって完全に自由民主の道に導かれるのではないかと思います」と話した。
また、上海の劉さんは、「北朝鮮が核実験を強行できたのは、中国の融和政策のせいだと思います。実のところ、北朝鮮が核兵器を保有することによって、一番脅かされているのは中国だと思います」と話した。
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