大型台風8号:中国南部で大被害、死者6000人に

2006/08/21
更新: 2006/08/21

【大紀元日本8月21日】中国浙江、福建両省に多大な被害をもたらした大型台風8号(中国語:桑美)は去ったが、国内および香港、台湾を含む多くの外部メディアが相次いで福建省入りし、被害のもっとも深刻な福鼎県沙埕港の状況を追跡報道した。福建省当局は、台風8号による死者が200人余りと報じたことに対して、民間の情報では5000~6000人に達しているという。著しく相違する官民間の情報がメディア各社を引き寄せたと見られる。

アップル・デイリー紙によると、浙江省報、温州の地方紙および中央各級メディア機関より、沙埕港の被災地状況を追跡するために、多くの取材人員を現場へ派遣し、同地区のニュースが頻繁に国内外のメディアによって報道された。これまでにもっとも安全である避難港と言われた沙埕港は今回、多くの漁民が同港で亡くなった事実に、政府当局の職務上の怠慢によるものであるとの見方も出ているという。

政府当局職員によると、政府側および民衆(特に漁民)は、大型台風8号に対する危機管理不足および予測判断の誤りによって、大量の死者を出したとし、当局は特に死者数を隠蔽するつもりはないとした。また、当局は、民間との間で生じた死者数に大きい相違をもたらしたのは、当局の職務上の無責任さと怠慢と大きく関係するとし、反省すべきだの見解を示した。情報筋によると、今回の結果について、責任追及された行政幹部はまだいないという。

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