香港カトリック教「アジア青年の日」、大陸信者の活動参加禁止=中共

2006/07/31
更新: 2006/07/31

【大紀元日本7月31日】香港メディアは7月30日、ローマ・カトリック教会香港教区の陳日君枢機卿の言葉を引用し、中国大陸の青年カトリック教信者たちは、香港で行われる「アジア青年の日」カトリック教大会活動への参加が禁止されていると報じた。

2年に一度、1週間にわたる「第4回アジア青年の日」イベントは、30日に香港で開幕した。陳日君枢機卿は29日の記者会見で、中共は、同活動の中に「反中共的」要素がある恐れを懸念して、少なくとも4つの地方政府が、カトリック教信者の活動参加を阻止していることを明らかにした。陳枢機卿は信者たちの安全のために、4つの地方政府名を控えた。陳枢機卿は、多くの信者が同活動に参加したい意向があったが許可が下りないため、香港行きは実現できないと信者の声を語った。

これについて、北京当局は、大陸の信者のこの活動への参加を禁止していないと表明した。また、中共カトリック教愛国協会の副主席・劉柏年氏は、香港メディアの質問に対し、大陸の地方政府が信者の同活動参加禁止や、同活動が「反中共的」であると定めたことは初耳であると反論した。

香港メディアは陳枢機卿の言葉を引用し、「香港はあくまでも協力側であり、『アジア青年の日』の活動は純粋に交流のみであり、政治議題に触れないのだ。内陸宗教政策はより開放的になったが、一部の関係者はいまだに狭い視野を持っており、そのために、青年達の交流を妨げてしまうのだ」と語った。

一方、大陸のカトリック教愛国協会は、ここ数年、アジア主教団体または香港教区からの招待通知を受けていないとコメントした。

推測によると、中国大陸には約1000万人のカトリック教信者がおり、一部の信者は当局が認可されたカトリック教愛国教会に参加しており、一部はバチカンと連絡を取り合っている地下教会に参加しているという。