「アジア財団」中国職員、逮捕され行方不明

2006/07/25
更新: 2006/07/25

【大紀元日本7月25日】「アジア財団」(本部=米サンフランシスコ)の中国・北京事務所の職員卜東偉氏(プードンウェー)=30歳男性=は5月に北京の公安当局に逮捕され、いまだに行方不明となっている。情報筋によると、この職員は法輪功学習者で、強制労働収容所に1年間監禁されていた経歴がある。

AP通信の報道によると、卜東偉氏は今年5月19日夜、自宅で7、8人の私服警官に強制連行された。その後行方がわからなくなった。アジア財団幹部の1人は、卜氏の家族と北京の公安当局から卜氏の逮捕を確認したという。

ラジオ自由アジア局の報道によると、卜東偉氏を逮捕したのは北京海淀区公安分局。同放送局の記者が北京海淀区公安分局に電話取材を申し込んだが、関係者は取材を堅く拒否したという。

また、法輪功の海外公式ホームページ「明慧ネット」によると、警察は卜東偉氏が「九評共産党」を所持していると疑い、卜東偉氏の自宅を強制捜査し、本書を発見できなかったが、卜東偉氏のパソコンと法輪功の関連書籍数冊を押収し、同氏を強制連行した。大紀元時報の特別連載社説である本書は、中共の歴史を尽く分析しその残忍な本質を明らかにした書であり、中国国内では禁書とされ、当局が所持者に対して拘留と刑罰などで厳しく取り締まっている。

一部の情報によると、卜東偉氏はすでに2年半の禁固刑を科せられたというが、同氏の家族は中共からなんらかの通告を受けていないもよう。

卜東偉氏は2000年、法輪功の修練を放棄しないため、強制労働収容所に1年間監禁されていた。

米国法輪功のスポークスマン・張而平氏は、ここ一年、中共政権は法輪功学習者への弾圧を一層強めていると指摘、その原因は「九評共産党」の国内での拡散と関連があるという。

アジア財団は、米国の公益法人NPO/NGO組織、アジア太平洋地域の平和と発展に中心にして活動。中国の事務所は、中国の教育や、婦女および法律問題に注目し、すでに20年間以上活動を続けたという。