【大紀元日本6月20日】国連監査部の監督員センジェムスキー氏は18日、BBCのインタビューで、ソマリアには毎日武器が送られていることを強調し、国連の武器禁輸政策に違反していることを指摘した。
BBCによると、センジェムスキー氏は、6月に入ってから、イスラム原理主義勢力・イスラム法廷がソマリアの首都モガディシオを攻撃し占領してから、航空および海運によって運ばれてくる武器は急増したことを指摘した。同氏は、ソマリア暫定政府はイスラム原理主義勢力といずれ衝突するであろうと懸念した。
ソマリアの内部における衝突は未だに絶えずに、隣国のエチオピアを巻き込まれる可能性が高いとみられる。情報筋によると、エチオピア政府はソマリア側に応戦するために、国境付近の兵力を強化したという。
情報筋によると、米国はモガディシオの大部分地区を占領しているイスラム法廷が、アルカイダ組織に関与するテロリストらをかくまっていると考えているという。関係者らは、米国側はソマリア内の武装勢力の力を借りて、イスラム武装勢力を抑制する企ては、返って、イスラム武装勢力が自己防衛のために、強い行動に出たと分析した。アフリカ連盟は、米国に対して、ソマリア内の武装勢力の支援を中止するよう求めたという。
これに対して、ワシントン側は、ソマリアの一部の武装勢力に対する援助は、ソマリアへのテロ組織の浸透を防止するためであると主張した。
一方、アフリカ連盟は、地元に平和維持活動部隊の派遣を含む国際社会の支援を呼びかけた。