【大紀元日本6月9日】韓国外交通商部の潘基文(パン・ギムン)長官は6月7日、北朝鮮がミサイルの発射を準備してとの情報について、米韓両国はこの事態を懸念し、北朝鮮は状況を悪化させるそのような行動を取るべきではないとの共同認識に達していると述べた。
韓国の聯合新聞通信社の報道によると、潘基文長官は定例記者会見の席でこの発言をした。
潘基文長官は、米韓両国は綿密に情報を交換し、北朝鮮の動向を注意深く観察していると明かし、具体的な情報の公表を避けた。
北朝鮮外務省の報道官は1日、6カ国協議の米国首席代表を務めるヒル国務次官補を国内招待するを発表したが、そのことについて、潘基文長官は、米韓両国は北朝鮮の意図を綿密に分析し、意見交換をしていると明かした。米国政府が北朝鮮の招待に応じるかどうかについて、長官は、関係国が議論している最中であると答えた。
6カ国協議の前景について、潘長官は、「韓国は情勢の安定化に努力し、協議の再開や、実質的な進展を得るため、関係国と協議している」と語った。最近国連大会に出席する際にも、米国高官と6カ国協議の再開の必要性について、共同認識を達成したという。
北朝鮮が長距離弾道ミサイルの発射準備をしているとの情報について、潘長官は韓国政府はこの問題を重く見ており、北朝鮮に対し、情勢を悪化させるような行動を取るべきではないと促した。
韓国と日本のメディアが5月19日、北朝鮮が長距離弾道ミサイルの発射準備をしていると報道した。その後米国の偵察衛星も日本海に面する北朝鮮北東部のミサイル発射場で軍事活動が活発化になっているのを発見した。
北朝鮮は1998年8月に、射程1500キロのミサイル「テボトン1号」を発射し、日本を超え太平洋に落ちた。情報によると、北朝鮮はいま射程1万キロの弾道ミサイルを開発しているという。成功すれば、米国大陸も射程範囲に入る。