北朝鮮で軍用列車が衝突事故、千人以上が死亡か

2006/06/04
更新: 2006/06/04

【大紀元日本6月4日】韓国仏教人道援助組織・「好友」(本部、ソウル)は6月1日発行の新聞で、北朝鮮東北部の辺鄙な地区で4月23日、兵士を満載する軍用列車が、貨物列車と正面衝突し、千人以上が死亡したと報じた。

この仏教人道援助組織は、匿名の朝鮮人が提供した情報を引用、事故が北朝鮮の鹹鏡南道高原郡の浮山来駅付近で発生し、ピョンヤン市から平康郡に向かう軍用列車が坂を下る際に、機関車のコンプレッサーが突然故障し、ブレーキが効かなくなり、正面から走行してきた貨物列車と衝突したと報じた。

対北朝鮮事務を担うこの援助組織によると、衝突した軍用列車には退役軍人と軍に入隊したばかりの軍人を満載しており、この事故で千人以上が死亡した。事故は軍に関連があるため、一部終始は極秘扱いされ、北朝鮮内部でも公開されていない、金正日政権は現在遺族への弁償問題を検討しているだという。

同組織は情報提供者について、事故で亡くなった退役軍人の遺族であると明かし、これ以上の説明を堅く拒否しているが、これまで暴露した情報が後にほとんどその他のルートで確認されたため、今回の列車の衝突事故の信憑性も高いとみられる。

韓国国家情報局の関係者は、報道の真相を確認している最中であるとコメントした。