【大紀元日本5月24日】デイリーNKによると、1978年北朝鮮工作員によって拉致された金泳南さんの母親チェ・ケヨル(82)さんと姉キム・ヨンジャ(48)さんらが、 28日に来日し安倍官房長官を表敬訪問、韓国の拉致被害者問題解決のため日本政府に協力援助を要請する予定。
「拉致被害者家族の集まり」 チェ・ソンヨン代表は 23日デイリーNKとの会見で「韓国政府が拉致問題に消極的に臨んでいる一方、日本は拉致問題解決に政府が積極的に出ている」「安倍官房長官に会って韓国の拉致被害者問題解決において韓日協力の必要性を積極的に申し立てる」と明らかにした。チェ代表は「日本政府の公式招請で拉致被害者家族たちが日本を訪問するようになったことは韓日拉致被害者問題解決の重要な分水嶺になる」と評価した。
金泳南さんの姉ヨンジャさんは「うちの家族が安倍官房長官に会えば、泳南の問題を含めて拉致被害者問題を解決する時日をもっと早めることができる」「安倍長官に泳南が正常に生活しているのか、それなら再会と送還のために努力してくれるよう訴える」と言った。ヨンジャさんは「本国政府ではない他国が、うちの家族の問題に介入してくれるのは理解することができない状況」「この機会に韓国政府が積極的に出たらと思う」と付け加えた。
28日から 31日まで日本を訪問するキムさん家族は、官房長官面会に引き続き国会で最初に開催する韓国拉致被害者問題公聴会で証言する予定。また、16日のソウル面談に続き、めぐみさん家族たちと再会し、めぐみさんが拉致された新潟の事件現場などを直接見聞する。
家族たちは、2002年日本政府の努力で北朝鮮から帰還した拉致被害者・蓮池薫さん夫婦とも再会する。蓮池さんは帰還する前、金泳南さんときわめて親しく過ごしたという。蓮池さん夫婦は、金泳南さん夫婦と一緒に旅行に行き、お互いを慰めながら暮したという。金泳南さんの母親チェ・ケヨルさんは、息子と一緒に暮らした蓮池さんに会って息子がどのように暮していたのか聞きたいと言った。