米国が脱北者6人を収容、中共と南北朝鮮に圧力必至

2006/05/09
更新: 2006/05/09

【大紀元日本5月9日】米国が「北朝鮮人権法」を議会で可決して以降、初めて「米国難民」の身分資格で脱北者6人を収容、中共と南北朝鮮への圧力は必至とみられる。韓国「デイリーNK」などの報道によると、中国大陸に潜伏中の脱北者6人が、東南アジアを経由して5日に米国入りした。これら6人は中国大陸に人身売買された女性4人と男性2人で、北朝鮮人権法が2004年10月に制定されて以来始めての適用となった。

6人は、米国入りする以前、国連高等難民弁務官事務所(UNHCR)と連絡、難民と判定され、身分確認、背景調査、身体検査を受けた。幼児を含めた第二陣も既に用意され米国入りする見込みだという。米国が直接脱北者を収容し始めたことにより、米朝関係はさらに悪化すると予測され、北朝鮮の核問題に加え、偽札、不法薬物、不正資金洗浄などに対する経済制裁措置など、流れがさらに加速する。

対外的には、脱北者を強制送還し続けてきた中共、人権問題を軽視してきた韓国、当事者の北朝鮮にさらに圧力が掛かることは必至。ワシントン専門家筋によると、もし米国が収容を開始すれば、脱北行為に一段と拍車が掛かり、平壌上流階層に少なからぬ動揺を引き起こすという。米国外交筋は、米国の脱北者収容が、北朝鮮に強烈な打撃を与えるとみている。

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