【大紀元日本4月27日】中国風俗産業の歴史は古く、古代まで遡る。中共の政権掌握後、風俗嬢の整理が進み、専制鉄拳の元、一夜にして風俗嬢は中国大陸から姿を消した。しかしながら、この種の生活様式は無くならなかった。中共の高級官僚が酒池肉林を好み、荒淫破廉恥な生活を求めたために、中国社会には依然として肉体を売り出す娘が後を絶たなかった。改革開放後、風俗嬢は復活、中国全土に蔓延した。中国の道徳学者は、これを「改革開放の皺寄せ」と評し、「西側資本階級の腐敗」と結論付けた。風俗嬢は、貧困と経済の立ち遅れに由来、貧困であればあるほど、社会は人格を問わず、尊厳を問わず、風俗嬢は増殖する。中国風俗嬢は貧困に由来するため、彼女たちの背後には血と涙の逸話がつきまとう。中文インターネット或いは中国紙を一見すると、この種の話に事欠かない。曰く、阿某(16)は人類最古の職業に従事したが、やり方が分からず、男友達(28)と逃亡家出、現在2ヶ月が経過。曰く、3月初旬にK市に流れ着いた陳某(17)は、男友達に賛同され風俗行に従事したが、脅迫の元で裸体を写真撮影され売春、22日、容疑者は逮捕され拘置所に送致・・・・・等々。
中国の貧富の差が拡大するにつれ、中国風俗嬢は爆発増加、国民経済発展に伴う業界の一つとみなされ、現在中国風俗嬢は800万人以上、上昇の一途を辿っている。40歳以下の中国人成人男性の内、買春経験者は10%以上である。
現在の中国大陸では、東西南北、大都市は勿論のこと、小都市から郷鎮に至るまで、風俗嬢は至るところで見かける。中国風俗嬢は海を越え、世界中の国々でその肢体を露わにし、中東を始め、欧州、太洋州の国々にも存在する。ある町では、町中に美容整髪院が多数あり、夜ともなればネオンサインが耀き、夜中の1時から2時の「消費者小売価格」は、一回80元である。これは比較的安い方なのであるが、驚くべきことに、さらに安いものもある。陵西省靖辺では、未成年の女児が1回10元で売春している。営業が開始されると、この女児は自ら客を呼び込み、たった10元で身を任せる。これは、中国人女性の地位が低く、尊厳人格のない何よりの証拠ではなかろうか。
これより高級なものなると、カラオケ、サウナ、ディスコ等の類になる。「消費者価格」はぐっと上がり、1回200元である。西安には、カラオケ・ディスコが200軒以上あり、1軒につき風俗嬢50人が在籍するから、総勢2000人。サウナはここかしこに見られ、100軒、1軒につき60人以上なので、6000人はいる。もっと高いのはホテル、高級ホテルであり、5つ星西安凱悦ホテルでは1回5000元。享楽の内容は性交に限らず、一般庶民には想像を絶する。
中国風俗嬢は貧困に根ざすが、中国当局が厳刑厳罰で望んでも売買春の現象が治まらない現象について、性社会学者の李銀河氏は、貧しい郷村出身の風俗嬢の生計を考えなければ根本治療にならず、改革開放で貧富の差が拡大している昨今、大学生、都市部の女性、民工女性までもがこの屈辱的な産業に従事していると指摘した。
世界では売買春に対し二つの政策がある。一つには「容認」して、この種の業界を合法化、これに従事する風俗嬢の基本的人権、定期健診を保障、合法的な営業区を設け、政府は取り締まらない。もう一つには、これを「禁止」し、風俗嬢を取り締まり人権は認めない。中国はこれに属する。しかし中国の売買春は、既に公然の秘密であり、裏では中共が暗躍、公然の秘密でありながら、半分は隠蔽され、内部では説明のつかない矛盾が多い。
では中国の風俗産業は中国社会の中ではどのような位置になるのだろうか?
第一に、中共は国内の人権状況を世界でも理想的なものとし、女性にも政治権利等の人権があるとしているが、一方でこのような風俗嬢の大群がおり、矛盾している。
第二に、風俗産業は、陵西省臨潼のように、中国一地方の経済的支柱になっており、経済発展が女性の性的器官に頼るとは、言語道断である。
第三に、政府玉虫色の財源。中共当局は、買春行為に3000元から5000元の罰金を科している。ある時、老人が理髪中に従業員女性の胸に接触、3000元を徴収されたが、この種の罰金に民衆の怨嗟が爆発、当局は条例を改正し罰金500元としたが、何故頭から禁止しないのだろうか?
第四に、高級官僚の汚職の道具。中国の特色として、交渉時には「飯」と「色」が付き物で、性の賄賂は普通に存在、女性の性的器官は、中共汚職官僚の不可欠な「道具」になっている。
第五に、奇形経済の発展促進。改革開放の下、良家の子女までもが風俗嬢になり、官僚は恥知らずにも経済発展にはつきもので、人権蹂躙の下で経済が発展すると認識、全くの荒唐無稽。
朱鎔基元首相は、先進国の訪問時、ネオンサインを見てそのやり方を中国に導入、風俗産業を合法化しようとしたが、どういうわけか最後までやりきらなかった。現在までのように中国風俗産業界は混迷の中にある。
中国人女性の性的器官が経済発展を促し、汚職官僚たちを満足させているのであるが、では彼女たちの生活状況はどのようなものなのであろうか?
第一には尊厳がない。現代中国の社会的風潮はすでに「貧困を笑い、風俗嬢を笑わず」という傾向にあるが、まだ多くの中国人の眼には「卑しい職業」と映っており、その最右翼が政府関係者である。公安関係者の中には、買春後に料金を払わない者もあり、風俗嬢から苦情の声が挙がっている。
第二に健康が保障されない。中国ではエイズ、性病が流行、その大半が性交によって伝染拡大している。中国では「禁じ手」なため、風俗嬢たちはコンドームを使用せず、何ら防御措置を講ぜず、身体検査もしないため、自分の身は自分で用心するしかない。
第三には慰み物。中国人の眼には、女性は男性の慰み物と映り、いわんや政府官僚には、どのような女性も肉体を売り出すものとして認識されている。
第四に、収入と安全が保障されない。中国風俗嬢は一般に収入が高いと思われがちだが、実はそうでもなく、年々「従事者」が爆発増加しているので、「小売価格」は下降の一途を辿り、月収数千元がせいぜいである。風俗嬢たちは、政府の取り締まりに悩まされるだけでなく、変態的顧客の相手もしなくてはならず、風俗嬢殺害のニュースが新聞紙上で見聞される。
第五に、失業に直面する危険。風俗嬢の失業には、年齢から来る容貌の衰え、従事人数の増加、競争の激烈化等があるが、官僚たちはさらに、素人を目標にし出している。風俗嬢の「生活臭」を嫌い、芸能界、大学等の文化的な場所に出没し、芸能人、大学生、記者にまで触手を伸ばしている。全く、親の顔を見たい!
中共統治下の中国では、風俗産業は荒唐無稽の代名詞であり、背後には女性の血と涙が隠されている。女性の屈辱の歴史、中国一般民衆の苦痛の歴史でもある。
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