【大紀元日本4月15日】陝西省の岐山県益店高校において、3月29日に学生19人が高熱を出したことを皮切りに、4月10日時点で、入院中の学生数は既に30人余りに達した。そのうちの1人は既に死亡している。現在、関係部門が調査を行っているが、病院の関係者によると、この病気は、伝染性が比較的強く、具体的な原因及び感染源はまだ確定されていないという。
現在、中国大陸では、鳥インフルエンザの感染状況が深刻であるとともに、中共政権が感染状況の隠蔽を続けており、WHOがこれを懸念している。先週、河南省洛陽市河南科技大学新校区では、500人余りの大学生が相次いで高熱を出すという現象が発生し、学生に高熱及び関節痛が見られたが、その症状は、2003年に中国を席巻したSARSのそれと類似していた。WHOは、中共衛生部に対し、学生の病状についてより多くの情報を提供するよう求めている。
西安晩報は、附近の住民の証言を引用し、最近半月余りで、同高校の多くの学生が相次いで発熱したと報道した。学校は、更に多くの学生に感染が広がることを懸念し、4月7日より1週間の休校にすることを決定したという。在宅中の学生は、教師に身体の状況を随時報告しているという。
同高校に通う学生の保護者である蘇さんによると、彼の子供は、3日前に発熱及び咳の症状が出始め、熱は39度以上あったという。現在もなお患者は増加しており、入院した者だけでも数十人いるという。
岐山県病院の3病棟に入院しているのは、全て発熱した学生であり、病棟入り口のプレートには、「職員以外の立ち入りを禁ず」と書かれている。病棟に出入りする職員は全てマスクをしており、一部の医務職員は、霧吹きを持って消毒を続けている。
入院した学生の保護者数名の話によると、患者の症状は肺炎であると医者が診断したという。しかし、高熱は引かず、反復を続けているだけでなく病気の伝染性が強いため、患者を収容しているのは、益店鎮病院及び岐山県病院だけであり、他の病院には入院できないという。
死亡した学生は、岐山棗林鎮の学生で、発病後、転院を繰り返したが、後に西安に移送され、家族は、7日に遺体を引き取っている。
報道によると、岐山県衛生局局長 呂虎明の話として、学生が罹ったのは肺炎であり、一定の伝染性がある。病院職員によると、この病気は、伝染性が比較的強いが、具体的な原因や感染源はまだ確定していないという。
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