【大紀元日本3月28日】中共最高人民検察院と公安部は本年初頭、「逃亡する汚職犯罪人を追跡する特別行動」を立ち上げた。2月末までに、すでに400人以上の汚職幹部を逮捕したという。
中共の「反汚職賄賂総局」(汚職と賄賂を摘発する機関)によると、これは2001年以来の2回目の検察と公安当局が連携して行なう大規模な捜査だという。
香港紙「大公報」の報道によると、捜査活動が始まった後、2月末まで160人が自首し、逮捕者数の40%を占めているという。
統計によると、昨年一年間で、703人の逃亡した汚職幹部が逮捕され、3年間で計1913人を逮捕した。そのうち、逃亡期間が10年に達する人もいるという。
河南省検察院の王尚宇検察長によると、同地区では222人の逃亡中の汚職幹部を追跡ターゲットとなっており、この二ヶ月間で28人の汚職官僚を逮捕したという。
逮捕された多くの汚職幹部は、国境地帯や、港町などに潜伏し、特に巨額の汚職案件の容疑者にはその傾向が強い。彼らはタイミングを見計らって海外への逃亡を図ろうとしているという。
これらの汚職幹部が一旦、海外に逃亡してしまうと、追跡するための費用が高くなるため、中共政権は海、陸、空の各部署の連携を強化し、国内での封じ込めに全力を挙げている。
安徽省高級法院の汪利民副院長は、「反汚職賄賂法」を制定した上、マニュアル化した追跡と資金回収体制を確立し、(逃亡資金を断つため)刑事判決が下す前に、犯罪で得た所得を押収できる制度を立ち上げるべきであると指摘した。