【大紀元日本3月7日】中国では、消費者が商品を集団で大量購入し、業者から団体割引を引き出すという現象が起きている。この方法は、「集団購入」「団体購入」と呼ばれ、一部の中国消費者の間で流行している。
米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」2月28日付け報道によると、中国の消費者の一部が家電、家具、食品、自動車などを集団購入し、商品を値切っており、中国の小売業はかつてないほどの変化の時期に直面しているという。
2月25日、「蘇州中意厨房機器」(Suzhou Zhongyi Kitchen Co.)は、団体購入者10人を受け付けた。1時間後、団体は、社長・張勤勇氏からの提示額を受け入れ、食器棚30%引、その他全品15%引き、プラス贈物付きであったが、3時間後、さらに値引きしようとしたという。
「無憂団体購入ネット」(51tuangou.com)は2年前に設立された、団体購入者向けネット販売サービスを提供するウェブサイトで、創始者の張国華氏(34)は、「昨年ネット販売を利用した中国消費者は38万人で、無憂ネットの無料登録ユーザーになっている」「私の収入源は主に広告掲載料およびウェブサイトで割引情報を開示する業者からのもの」と述べた。
一方、業者の一部は団体購入に反感を示している。洗面装置を扱うコーラー社や、化粧品のエスティーローダー社、貴金属のカルティエ社などは、ネットでの団体購入を支持していない。価格競争を助長するだけだからだという。
BMW上海現地法人販売店・上海宝徳自動車有限会社の団体販売マネージャー・矯健氏は、「宝馬高級車の割引は主に何台もの自動車を仕入れる法人が対象」「会社は今年の備忘録に、従業員は割引を求める団体購入者に妥協しないようにと明記した」と述べた。