香港金融管理局、香港の銀行の米ドル札偽造疑惑を否定

2006/02/28
更新: 2006/02/28

【大紀元日本2月28日】香港「南華モーニング」紙は2月26日、米司法当局が、1年前に中国銀行系列である香港の集友銀行で凍結された3つの口座、合計267万米ドル(約3億1000万円)の偽札を法的手続きによって引き取る方針であると報道した。同紙が米裁判所の資料を引用して伝えたところによると、偽札が振りこまれた口座には、中国大陸から香港へ移民したグォー・シァウ・ファ(音訳)という無職・女性の名義が使われていたという。

情報筋によると、米調査局はこれらの偽札は質が高く、大きい額面の偽札は北朝鮮製であるとみている。香港系列の銀行が米ドル偽造とかかわったのは、今回が初めて。

米連邦調査局(FBI)の関係者らは以前、香港警察当局に対して、米国は「高品質な偽札」が米国経済を脅かすものであると指摘していた。

南華モーニング紙によると、香港金融管理局は、香港の系列銀行と北朝鮮の米ドル札偽造疑惑との関連性を否定した。管理局関係者は、「香港は資金の流通に対して制御しない国際金融センターである」と強調し、「しかし、マネー・ロンダリングを規制する適切なシステムの構築が必要だ」と述べた。