米国商業衛星写真、中共の秘密核軍事基地を暴露

2006/02/27
更新: 2006/02/27

【大紀元日本2月27日】米国商業衛星がこのほど撮影した写真から、中共政権の複数の極秘核軍事施設などが発見された。米国政府内部では、中共脅威論も益々進展している。米紙「ワシントン・タイムズ」16日付け報道によると、撮影されたこれら衛星写真は、中共の極秘核軍事施設を鮮明に写していたという。商業用宇宙撮影設備は非常に高性能であるため、高い解像度の衛星写真が撮れ、地面にある1m弱ぐらいの大きさの物体も鮮明写った。

これらの映像には、湖北省当陽空軍基地のH-6戦略爆撃機の爆弾数発、浙江省東海岸・建橋空軍基地に待機中の核搭載可能な強撃級5型・超音速攻撃機70機、潜水艦用の海底トンネルや、複数の地下軍事施設、潜水艦搭載のJL-1型・ミサイル核弾頭多数が確認された。その他、安徽省肥東の空軍基地付近の小山山腹にはトンネルが映し出された。 

米国国防省のある関係者は、撮影された地下施設の入り口情報から、中共が隠ぺいする重要な軍事拠点を指摘、関連詳細情報を極秘機密に編入、匿名の条件で「中国は秘密軍事施設を保有しており、米国政府はこれを把握しているが公開はできない」と語った。ある米国政府関係者は、地下潜水艦基地は、中共秘密軍事施設10種類のうちの1つで、そのほか核ミサイルの保存庫や、軍備工場、指揮センターと政治委員指導室なども含まれていると明かした。

米国国防省関係者と情報部員は、中共は現有戦力が脅威に当たらないと公称しながら、極秘に軍事拡張を進めていると非難した。米国防省が2月初旬に公表した「4年毎期・国防戦略評価報告」では、中国の核軍事力は「米国と競合する可能性が最も高い」と説明し、中共政権は軍備工場の建設と長距離ミサイルの性能増強に巨額の資金を投じていると指摘した。2004年、中共当局は初めて新型潜水艦の存在を公表、「元」級潜水艦は秘密保全の対象として、中国南部の秘密工場で建造されたという。2002年以来、中共は既に潜水艦14隻を増強配備、さらに新型の金級・弾道弾ミサイル潜水艦1隻、商級攻撃型潜水艦2隻も建造中だという。

米国国防情報局(DIA)の評価によると、中共の核兵器戦力には、大陸間弾道弾(ICBM)45基、潜水艦発射弾道弾(SLBM)12基、短距離核ミサイル(SRBM)約100基などがあるという。2020年には、これらの核兵器は、ICBMが220基、SLBMが44基、SRBMが約200基まで増強されるという。「国際評価戦略センター」(International Assessment and Strategy Center)の中国軍事評論家リチャード・フィッシャー氏は、北部以外に、楡林と海南島の南海地区にも主要の潜水艦基地があると明かした。

米国国防省は中共政権に対し、撮影された海底軍事施設と北京にある指揮センターの視察を要求したが拒否され、中共は施設の存在を完全否定した。

(記者・馮静)

※衛星写真についての詳細は次のサイトを参照(http://www.imagingnotes.com/go/page4a.php?menu_id=23)