【大紀元日本2月20日】韓国統一省がこのほど発行した報告書「北朝鮮動向―2005.12.31~2006.02.02」によると、2005年11月末まで11ヶ月の北朝鮮の対中貿易赤字は5億3,375万米ドルに達し、2004年同期の1億1,200万米ドルの4.77倍になった。
同時期、北朝鮮の対中貿易輸出額は、前年の5億3,200万米ドルから4億6,200万米ドルに減少、輸入額は逆に4億4,400万米ドルから9億9,600万米ドルに達した。両国の貿易取引総額は、14億5,785万ドルとなり、前年同時期より24%増加した。
韓国「連合通信社」の指摘によると、北朝鮮が中国より輸入する品目は、鉱物性燃料、原油、機械、電子機器、穀類等で、輸入量は昨年より拡大した。その内、原油は1億7,798万米ドル、穀類は4,994万米ドル、それぞれ、52%増、57.6%増となった。
北朝鮮の中国向け輸出品は、石炭が前年同時期より20%増、輸出額は1億3,570万米ドルに、鉱石は8,517万米ドル、鋼鉄が6,766万米ドル、衣料品が5,434万米ドル、総じて輸出は伸びる傾向にあるが、漁産輸出品が8,879万米ドルで65%減少した。
統一省の報告分析によると、両国政府高官と貿易経済代表団の相互訪問により、北朝鮮・中国間貿易がさらに強化、貿易量が増大した。北朝鮮の対中貿易輸入量の拡大要因は、北朝鮮のエネルギー資源欠乏、工場建設と企業現代化、市場活性の目標等により、大量の原油、機械、生活必需品が必要になったためとみている。