【大紀元日本2月19日】インターネットにおいて、一躍注目されている「マイ・スペース(MySpace.com)」のデータ転送量が、「グーグル」の2倍になり、「フレンドスター」に代わり、世界中最も人気のあるSNS(ソーシャル・ネット・ワーキングサイト)になった。SNSの概念は、「友達、さらに友達の友達など現実の人間関係をひとつの大きな仮想的な人脈ネットワークを組み立て、それを再度現実世界に連れ戻す」というもの。
データ伝送量がグーグルの2倍になったMySpace.com
「マイ・スペース」は、同業の経験や教訓を元に、タイミングよくサービスを改善した。例えば、サイト創設者は、音楽がSNSで歓迎されるのを発見し、すぐに関連するサービスを開発、ミュージシャンとファンが交流できる場を提供した。ミシガン州「グレート・レイク・マイス・ソサェティー楽団」のギタリスト、グレッグ・マッキントッシュ氏は、「このサイトは大型の音楽会議のようで、毎日24時間絶えずに行われる」と述べた。
大学生が「マイ・スペース」で教授の勤務評定をしたり、同級生や校友を捜したりできる。一部の人はこのサイトでゲームをしたり、分類広告をみたり、ネット上のパーティ招待状を参考にしたり、自分を売り込んだりもできる。もちろん、それらのサービスは新しいものではないが、しかし、もしあなたの友達がみんな「マイ・スペース」のサイトにいれば、ほかのサイトにいく必要がどこにあるだろうか?
「友人の多くがこのサイトを話題にしていたので、試しに見に行き、登録した」とトロント大学の学生、マグダ・オルザノスキー氏は話す。いま彼女はメールやIM(インスタントメッセンジャー)をもはや使わなくなって、直接「マイ・スペース」上の個人ホームページで友達と連絡をとっている。友達が「マイ・スペース」のサイトから彼女にプライベートなメッセージやパブリックなコメントを送ることができ、また彼女の写真集やブログ(ウエブ日記)を読むことができる。
「マイ・スペース」はSNSの先駆者ではない、それより前に「フレンドスター」が既に大きな規模になっていた。しかし、「マイ・スペース」が2004年1月正式公開され、半年で毎月訪問する利用者数がフレンドスターを超えた。「ニールセン・ネットレイティング」(ネット調査会社)の調査によると、「マイ・スペース」の利用者数は世界で13位、昨年12月で会員数が2870万に達した。
ネットワーク情報伝送量統計会社「メディア・マトリックス」の調査によると、昨年12月「マイ・スペース」のクリック数が176億を超え、ヤフー、AOL、マイクロソフトに次ぐ情報伝送量で世界4位になった。グーグルは70億で6位。
「マイ・スペース」の現在の正式会員数は5400万人で、フレンドスターの2400万人をはるかに超えて、平均毎日18万人が新規登録されている。「マイ・スペース」の創設者の一人、アンダーソン氏が新会員の最初の友達になって、会員のためにネット人脈を広めている。
「マイ・スペース」の将来性をみて、去年マスコミ大手の「ニュース・コーポレーション」が5億8千万ドルで「マイ・スペース」の親会社「インターミックス・メディア」を買収し、ネット事業に参加した。
競争相手に比べて、「マイ・スペース」は顧客サービスの多様性に富み、利用者は、画面のレイアウトを変え、背景を置き換え、写真やビデオ映像を挿入することができる。サイト内蔵のプレーヤーで、利用者は検索した曲を随時聴取でき、音楽ファイルをダウンロードしたり、ほかのソフトをインストールしたりする必要はない。グーグルと同じく、「マイ・スペース」もまた拡張してさらにバージョン・アップし、多くのサービスを提供していく。