【大紀元日本2月18日】中国国家発展改革委員会によると、今年全国の労働力の需要と供給の差は1400万人に上る見込み。今年大学を卒業する全国の学生のうち百万人が就職できないという。
今夏は100万人が就業できないと言われる中国の大学生=2005年11月、就職申込み用紙を記入する陝西省の西安交通大学の学生ら(AFP)
同委員会のウェブサイトに掲載された「2006年の就職問題と対策」によると、2006年の新規労働人口が急ピッチで増加しているのに対し、労働力に対する需要はなかなか伸びないという。例年の経済状況で計算すると、今年は800万の仕事の供給があり、定年退職などにより補填が必要となる仕事を加算すれば、1100万人に仕事を提供できる試算である。
一方、2006年に就職すると見られる人は2500万に上り、需要より1400万人もオーバーしている。最も影響を受けるとみられるのは新社会人になる413万人の大卒者である。
専門家によると、毎年大卒者の就職率は約70%で、この割合で計算すると、今年は約100万人が就職できなくなる見込みだ。
就職難の時代に突入したのは二つの原因が考えられると専門家は分析する。一つは新規労働人口が増え続けているためであり、もう一つは出稼ぎ労働者に対する制限が緩和されたため、多くの労働者が都市部に流れ込んだためである。
近年、中国の大学は教育産業化の方針の下、毎年70万人のスピードで生徒募集の人数を拡大し続けてきた。しかし、大卒者のうち就職できるのは約70%に止まり、大きな社会問題となっている。
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