【大紀元日本1月23日】橋本龍太郎元首相率いる代表団が3月訪中し、胡錦涛総書記と会談することになった。国内の識者によると、中共当局はこれまで、日本の首相閣僚級との会談を拒否し続けており、日中関係を一時的にも修復するためだという。VOAが伝えた。
今回の訪中団は、日本国際貿易促進会会長の前首相・橋本龍太郎氏、日中協会会長の前政府自治大臣・野田毅氏、日中友好議員連盟高村正彦氏ら、7団体で形成、3月下旬に訪中する。中共側の発表によると、胡総書記は本会談に大筋で合意、2月下旬に関係者を日本に派遣、事務レベルの協議に入るという。
胡錦涛総書記と日本民間団との交流はあまり多くなく、前回は昨年9月、トヨタグループ会長・奥田碩氏と会談しただけ。2001年小泉首相の靖国参拝以降、中共の一部高官と日本訪中団との会談が漸次開始。昨年9月に麻生太郎氏が外相に就任して小泉首相の参拝を支持してからは、中共側と日本側との会談が増加、唐家セン・国務委員、劉洪才・対外連絡部長などが特に多い。
日本側の首相閣僚級は、中共側に対し常に政治的な相違分岐点を埋めようと呼びかけているが、未だ実現していない。今回3月の訪中も経済民間交流を促進する目的であり、「政冷経熱」を反映する格好となる。胡錦涛総書記は、今回の会談でも歴史問題において譲歩しない立場を採ると見られる。