【大紀元日本1月18日】広東省中山市三角鎮で今月11日、現地住民が土地の強制収用に抗議した事件で、村民と武装警察の衝突がその後エスカレートし、女子中学生ひとりが死亡、50数人が負傷し、100数人が勾留された。
現地村民の情報によると、14日、1万人近くの住民が国道や高速道路付近に集結し、抗議を継続した。数千人の武装警察が100台以上の軍用車で現場に駆け付け、電気警棒やベルトで抗議者を殴打した。外に出ていなかった人も家から引っ張り出されて殴打されたという。村民は石や爆竹などを警察に投げつけて反撃し、衝突は深夜まで続いた。この事件で多くの村民が負傷、13歳の女子中学生が巻き込まれ、搬送先の病院で死亡したという。30数人の村民が逮捕された模様。
事件の発端は、十数年前から現地幹部が農地を売却する際に、村民に支払うべき補償金を大量に流用し続けてきたことにある。薪や草を拾って、燃料として使っている住民らの苦しい生活とは対照的に、多くの現地幹部らは豪邸に住み、自家用車を乗り回している。住民らは再三にわたって政府に解決を求めてきたが、取り合ってもらえなかったため、抗議行動に出たという。
衝突後、付近の5つの村の出入り口には大量の警察が駐留し、記者の立ち入りは禁じられている。夜間には住民の出入りも禁止されており、情報がとれない状況だ。現在、多くの軍用車両が毎日巡回し、警戒態勢が敷かれている。
(記者・古清児)
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