タイ警察、中国共産党に指図され法輪功学習者を殴打

2005/12/19
更新: 2005/12/19

【大紀元日本12月19日】タイ警察中国共産党の指示で現地の法輪功学習者の人権を数度にわたり侵害している。2005年12月10日、中国大使館の指図下でタイ警察は、駐バンコク中国大使館に向かって平和的に抗議していた法輪功学習者に対し暴行を加えた。14日にはタイのパタヤビーチで、三人の法輪功学習者が真相チラシを配っていた際、そのうちの二人が警官に殴打された。その後、三人の学習者は拘束され、同日夜釈放された。15日には、8人の法輪功学習者が中国大使館前でタイ警察に連れていかれ、その後1人が釈放されたが、その他の7人の学習者は現在移民局で拘禁されている。彼らは現在絶食によって抗議している。タイの法輪功学習者は国際社会に中国政府の指示によるタイ警察の人権侵害を訴えるとともに、タイ警察側に拘禁されている法輪功学習者を直ちに釈放するように求めている。

12月15日、4歳、6歳、14歳の子供を含む8人の法輪功学習者がタイ警察に連れて行かれた。その後、王安_qi_さんは釈放されたが、彼女の身分証明書は没収された。その他の7人の学習者は依然として移民局で拘禁されていて、携帯電話は奪い取られた。拘禁された学習者は国連の難民身分を持っているが、警官は彼らを受け入れる第三国があるまでずっと彼らを拘禁すると言いふらした。拘禁された法輪功学習者はすでに絶食によって抗議し始めた。

警察側は、中国大使館が彼らにこのようにさせたのだと何度も学習者に話した。移民局の官吏も、彼らが中国政府と中国外交部からの圧力を受けたと話した。中国大使館も彼らに電話をかけて法輪功学習者を捕むよう求めたと教えてくれた。

聞くところによると、トロント、バンクーバー、シカゴ、ヒューストン、日本などの世界各地の法輪功学習者はすでに続々と現地のタイ大使館や領事館前で、平和な法輪功学習者に暴力を振るったことに対しタイ警察を抗議した。公使関係者に公開状を手渡し、タイ警察側が中国共産党の圧力に屈せず、法輪功学習者に対する妨害を停止するよう警告した。

12月15日、タイ警察は中国共産党に指図され、駐バンコク中国大使館の前で、法輪功学習者に乱暴した(大紀元)

タイ警察に指図し、法輪功学習者を妨害する中国大使館

12月6日から連続数日間、タイ法輪功学習者は中国大使館の対面の路上に座り込み、河北省涿州の警官・何雪健による女性法輪功学習者に対する暴行に抗議した。中国で発生している残酷な迫害を停止するよう国際社会に呼びかけた。

この活動は現地民衆の支持を得て、多くのメディアが報道した。世界日報は12月9日にこの活動に関する写真を載せた。MANAGE新聞は、大陸の法輪功学習者・王海燕さんが中国で警官に殴打され不具になった右目の写真を掲載した。

12月9日から、多くの警官が次から次へ来て、身分証明書の確認を口実にして、法輪功学習者を連行しようと企んでいた。法輪功学習者に対し12月10日昼ごろ、タイ警察官数十人が中国大使館に出入りし、大使館前で六年にわたった中国における法輪功への迫害への静かな抗議を行っている法輪功学習者に対し暴力的に捜査を行った。警官は、学習者数人を引きずり、彼らの旗を撤去した。

学習者らは、法輪功が受けた残酷な迫害の真相を警官に説明、中国大使館の悪事を暴露し、ある警官は、私自身の意志ではなく、中国大使館の指示だと何度も言い訳していた。

パタヤビーチで法輪功学習者を殴打する警官

14日の夕方、バンコクより150キロのパタヤビーチで、法輪功学習者三人は観光客に真相資料を配っていた。同午後8時前後、がタイ警官(五人男性、二人女性)は突然現われて、何も言わず、学習者の手中の資料を奪い取った。そのなかの30歳ぐらいの警官は乱暴的で、周りにやじ馬見物をする中国の観光客を呆然とさせた。

張孟業氏=胡錦涛氏の同級生で、元中国広東省電力工業学校の高級講師。中国で迫害を受け、国連難民保護認定書状を受けタイに在住=(大紀元)

その警官は法輪功学習者・張孟業氏を引っ張り、チラシを奪いながら強行してパトカーに連れ込もうとした。拒否されたても、その警官は張孟業氏の背中を何度も殴打した。張孟業氏は今でも痛みが治まらない。

もう一人30歳ぐらいの法輪功学習者がその警官を制止しようとして、「人を殴ってはいけない」と言った。その警官は彼を引きずりパトカーへ押し込もうとした。その後、突然、彼の頭のこめかみのあたりを打った。パトカーに押し込まれる際、この学習者は足に負傷した。

3人の学習者は市政管理所へ連れていかれ、500タイ幣の罰金を要求されたが、拒否したところ、一銭も持っていないことがわかると、10時半、彼らは釈放され自宅に帰らせた。

中共に指図された警官、法輪功学習者を殴打、拘留

15日午前10時、法輪功学習者8人が大使館の前で座り込んでいた。同11時頃、2台のパトカーが学習者を包囲して、旅券を調べた。

その中に14歳の法輪功学習者・王安_qi_さんが毎日大使館の前にいて、そこで起きた、一連の悪質な事件を目撃証言した。彼女は、警官はこの十日間近く毎日こうして現れ、ある学習者の旅券は数回調べられた。すべて問題がないが、しかし、警官は何度も調べた。警官が旅券を確認するのは明らかに口実である。真の原因は中国大使館の圧力に迫られ、大使館前での学習者の抗議活動を妨害することである。

かつて警官は王安_qi_さんに「あなた達はここに来て抗議することができるが、しかし、国連の難民を保護する書状を持ってなければならない」と言った。しかし、学習者が身分証明書と国連の難民を保護する書状を見せると、警官はそれを否定し、無効だと言った。しかも、中国大使館が警察官に学習者を連行させたのだと何度も強調していた。それから、乱暴に学習者を引ッぱったり、殴打したりして、重傷を負わせた。座禅を組んでいた学習者は直接パトカーまで引きずり出された。子供はびっくりして泣きやまなかった。

法輪功学習者4人が先に連行された後に、また2台のパトカーが来た。警官はずっと王安_qi_さんを含める残りの学習者4人の写真を撮り、そして彼らを警察に連れて行こうとした。王安_qi_さんは警官に証明書を提示するように求めた。警官は恐れる表情を呈した。さらに多くの警官が動員され、暴力を振るい、殴ったり蹴ったりして、残りの4人の学習者をパトカーに押し込んだ。

警官は暴力で王安_qi_さんが手にしていたカメラを奪い取ろうとし、彼女の手と腕を引っ張り殴りつけた。王安_qi_さんは12月10日にも警官に殴打された。王安_qi_さんは断固として手を緩めなかった。それで警官にぐっと引っ張られてパトカーに投げ込まれ、車中で転倒した。警察の制服を着用していない、太った人物がパトカーの中で王安_qi_さんと彼女の母親をひどく殴り、そばにいた警官は見かねてやめさせた。

その後、彼らは皆移民局へ連れて行かれた。移民局の対応は極めて悪かった。警官らは中国大使館が指示したのだと何度も学習者に話した。移民局の職員も、彼らが中国政府と中国外交部からの圧力を受けたと話した。また、中国大使館のほうから電話で法輪功学習者を逮捕するよう要請してきたと教えてくれた。

その後、王安_qi_さんは釈放されたが、彼女の身分証明書は没収された。その他の学習者7人は依然として移民局で拘禁され、携帯電話は奪い取られた。警官は第三国が彼らを受け入れるまでずっと拘禁すると言い放った。拘禁された法輪功学習者はすでに絶食により抗議している。

王安_qi_さんは、これらの学習者は皆国連の難民身分証明書を持っており、合法的にタイで居住することができると主張した。しかし、タイ警察は中国共産党に指図されているため、身分確認を口実にして学習者を捕まえた。情報が暴露されるのを恐れて、警官は拘禁されている学習者の携帯電話を没収した。

王安_qi_さんが移民局に電話をかけ得た情報では、拘禁されている法輪功学習者の状況はとても悪くて、彼らはすでに絶食を始めた。4歳と6歳の子供の状況が心配だ。王安_qi_さんの両親が皆拘禁されたため、今彼女の面倒をみる人がいない。

王安_qi_さんによると、今、国際社会は一致して中国共産党による法輪功弾圧の暴挙を非難し、この最大の人権迫害を厳しく非難している。現在、一部分の中国共産党官吏は迫害との関係を断ち切り、自分のために生きる道を残しており、各種のルートを通し、法輪大法学会と「国際追及」に態度を表明して過ちを悔い改めている。しかし、タイでこのような事が発生したとは、これは一種の恥辱ではないかとタイ政府を糾弾している。

タイ法輪功学習者は、タイ警察側に直ちに拘禁されている法輪功学習者を釈放するように求め、国際社会に関心を高めていくよう呼びかけている。