【大紀元日本10月22日】カナダ石油大手・ペトロカザフスタン社(本社・カルガリー、以下カザフ社)は18日に臨時株主総会を開き、中国国内最大手の中国石油天然ガス(CNPC、本社・北京)による買収の決議案を圧倒的な賛成多数で可決した。しかし、カナダ裁判所による最終許可が下りていないため、この買収案はまだ最終的に成立していない。中央社が伝えた。
カザフスタンに石油資源を持つカザフ社の総裁兼首席執行官のバーナード・イソーティア氏は、「今回の買収総額は41億8千万ドル。1株を55ドルで買い取られ、株主総会で99.04%の賛成票を得られた。株主の支持に感謝する」と述べた。
しかし、ロシア石油会社・ルクオイル社がこの買収に異議を申し立てた。ルクオイル社はカザフ社と共同出資で石油会社を設立しており、パートナーのカザフ社が所有する合弁会社の50%の株について、優先取得権を主張している。しかし、両社の意見は物別れとなり、カナダのストックホルム商会の仲裁委員会に判断を委ねる結果となった。
18日午後、カナダ裁判所で4時間に及ぶルクオイル社とカザフ社の意見陳述が行われた。その後、裁判官は買収についての司法判断を10月26日に最終決定するとした。