【大紀元日本10月21日】米連邦準備制度理事会(FRB)のグリーンスパン議長は18日、都内で講演し、最近のエネルギー価格高騰が消費者購買力に大きく影響し、今後、世界経済の足かせになるのは間違いないとの見通しを示した。
大型ハリケーン「カトリーナ」と「リタ」の影響を受け、エネルギーの供給が2002年以降の世界的な需要増に遥かに及ばないため、原油、ガソリンおよび天然ガスの価格が急騰し、続々と記録を更新し、過去1年にガソリンの価格は33%上昇した。
FRBは景気の減速より物価の上昇に強く懸念し、物価の安定という目標を達成するため、利上げを続行する姿勢を鮮明に打ち出した。
グリーンスパン議長は、「夏の数ヶ月に世界経済は穏やかに成長していたが、今後原油高が世界経済の足かせになるのは間違いなく、11月1日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利上げに踏み切る」と断言した。
8月31日のニューヨーク先物市場でガソリンの価格は一ガロン2.92ドールの最高記録を更新し、原油価格も8月30日に70.85ドールの最高記録を更新した。
また、グリーンスパン議長は現在世界の石油精錬能力にも懸念している。なぜなら過去10年間石油の精錬能力増は石油の産出量の増加に及んでいなかったからである。「このトレントが続くと、将来ガソリンの利用をさらに制限するだろう」との懸念を示した。
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