【大紀元日本9月18日】中国社会科学院経済研究所がこのほど発表した調査報告によると、都市と農村の経済格差はますます拡大し、深刻化してきた。医療、教育、失業保険などをみると、6倍の格差が広げており、世界一。内陸部に行くほど農村の状況はもっと深刻的な状況にあるようだ。
中国経済の専門家は、改革開放27年間の経済発展がある意味では資源、環境と多くの農民達の利益を犠牲にしたものだと指摘している。温家宝は2004年初めに出した「1号文件」(執行部による公文書)で、中国の農民、農業、農村は改革開廟xun_ネ来最も厳しい時期にあり、多くの農業従事者の収入は低迷、減少し、ますます貧しくなっており、都市部住民との収入格差は広がる一方であるということを明らかにした。
農村部の貧しさは中国共産党(中共)が政権をとってからの戸籍制度に直接関わっている。中共は極めて不公平な戸籍制度を制定した。「農業従事者と非農業従事者」を強制区分し、農民には医療保険も失業保険もなく、退職金も融資制度もない。農民は中国で最も貧しい階層であるにも関わらず、最も重い税金が課せられている。農民は公積金、公益金、行管金、教育費附加、計画生育費、民兵建設訓練費、郷村道路建設費、特別慰問金(戦没者の家族、軍人家族などに与えられる)などが課せられる上、公糧、農業税、土地税、特産税、屠宰税なども支払わされる。一方、こういった税金は、「非農業従事者」には課せられない。
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