広州市太石村土地汚職事件:区政府、村会計帳簿を武力で奪取

2005/09/14
更新: 2005/09/14

【大紀元日本9月14日】村幹部が土地売却で汚職問題を起こし、証拠隠滅を図る関係者から会計帳簿を村民らが守っていた件で、広東省広州市番禺区政府は12日午前、太石村の会計帳簿を奪取するために警察を出動させた。その際、村の会計室を守ろうとした村民と激しく衝突し、村民の多くが負傷したほか、数十人が警察に連行された。米国VOAが伝えた。

報道では、中国人権派・郭飛雄氏の情報を引用して、同日午前9時ごろ、番禺区政府は60台余りのパトカーを出動させ、機動隊や治安隊員千人近くを太石村に進入させた。

その間、機動隊は太石村に通じるあらゆる道路を閉鎖し、その後、消防車の高圧水を、会計室を守っていた女性の村民に向けて間断なく噴射した。その結果、現場にいた数十人が地面に倒れ、2、3人が卒倒した。

事件に際し、集団の財産を堅く守ろうとした村民女性一人が殴打され、退却を固く拒んだ数十人と共に警察に連行された。

報道によると、太石村村民らは土地売却による村役員の汚職を巡り、法律にのっとり平和的に抗議し、当局に幹部らの罷免を求めたことで、前日(11日)にその承認を得たばかり。その翌日に、多数の警察が武力で会計帳簿の奪取を図った目的は何であったのかは明らかにされていない。