【大紀元日本8月25日】本年3月に中国吉林省延辺朝鮮族自治区龍井市で、韓国に亡命した元北朝鮮の軍人・カンゴン氏(音訳、36歳)が北朝鮮国家安全保衛部の平壌刑務所に収監されていることが朝鮮日報の情報で分かった。
カンゴン氏は2000年6月北朝鮮を脱出し、韓国に亡命した。その後彼は中国と韓国を行き来しながら、北朝鮮内部関係者と密接に連絡を取り合い、活動していた。昨年2月カンゴン氏が入手した北朝鮮のヨドク政治犯収容所の映像が公開され、高い関心を呼び寄せた。
8月22日北朝鮮の事情に詳しい中国の情報筋によると、「収容所映像が公開された後、カンゴン氏は北朝鮮国家保衛部の最重要拉致対象となり、北朝鮮内部関係者と協力者を利用して、カンゴン氏が龍井市から離れたすきに、拉致した」と内情を明かした。カンゴン氏と一緒に活動している龍井市在住韓国人は、北朝鮮の魔の手から逃れるために、身を隠したという。
韓国国内にいるカンゴン氏の奥さんは、「カンゴン氏の消息が絶えた後、中国の人脈を通じ、彼の行方を懸命に捜したが、中国の刑務所にいない事が判明した、さまざまな情報から判断すると、北朝鮮に拉致され連れ戻された可能性が非常に高い」と不安を隠しきれない様子だった。
韓国政府のある官僚は、「政府はカンゴン氏の行方に注目している、現時点では、北朝鮮に拉致されたことはまだ確定できない」と述べた。
いままで中国で北朝鮮に拉致された韓国籍脱北者は、確認されただけで5人いる。彼らは、池満吉氏と金哲洙氏(2003年4月、中国長白県)、金哲勲氏と申聖心氏(ご夫婦、2003年4月)と陳慶淑氏(2004年8月、中国吉林省和龍)。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。