【大紀元日本8月20日】18日にロシア・ウラジオストクで行われた中国とロシアの合同軍事演習で、中ロは決して武力の誇示ではないとしているが、米紙「ニューヨークタイムズ」は、背景にあると思われる台湾問題においては中ロそれぞれの軍事分析家は異なる意見であることに注目すべきであると伝えた。
同紙の北京からの報道によると、中国人民解放軍軍事科学院のライ・ビン将帥がアジアウィーク誌(香港)のインタビューにおいて、「中ロ合同軍事演習は、例えば台湾の独立への動きを封じるために中国が武力行使をする際に、両国が連携して米国による台湾への支援を共同で阻止する目的で行われた」と語ったという。
将帥はまた「中国にとって、国家の主権、領土および国家統一に対する真の脅威は、先進的な武器を持つ、巨大な潜在的敵の米国である」とし、「訓練および演習を通じてロシアと連携して米国をけん制する意味もある」と強調した。
しかし、ロシアの軍事分析家であるワシーリー・ミハイエフ氏は、中国による台湾への攻撃をロシアが支持していると推測するのは誤りであると指摘している。ロシアは「一つの中国」政策を支持してはいるが、決して中台間の政治上の対立に巻き込まれたくないという。
また、同紙によると、この合同軍事演習は両国の政治的信頼関係を示すほかに、この軍事演習を通じてロシアの武力、特に複雑な共同作戦遂行能力を取り入れようとする目的があり、これによって中共は将来台湾を威嚇することになるかもしれない。
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