広東省佛山市:暴力による土地収用で、村民数千人が流血の抵抗

2005/07/07
更新: 2005/07/07

【大紀元日本7月7日】広東省佛山市南海区当局が暴力による土地収用を実施したところ、村民数千人が彼らの家を守るため、当局との間に流血を伴う大規模な衝突を引き起こした。7月4日現在、衝突は3日間続いている。

「太陽報(香港)」7月4日報道によると、7月2日の午後、二千人余りの村民が三山鎮派出所を包囲し、当局に対して逮捕された村民と米国籍の研究員を釈放するよう求めた。当局は600人の警官と30人余りのパトカーを出動させ、抗議者を駆散した。

三山鎮村村民によると、大規模な衝突を引き起こす原因となった土地に関し、1992年に郷・鎮の官員と南海区土地局が結んだ詐欺的な契約が結ばれ、1ムーあたり13,600元の価格で12.4平方キロの土地を売却する予約がなされたという。しかし、村民委員会と村民はこの事実を全く知らされていなかった。

今年3 月26 日、鎮政府が土地の整備を試みた際、村民らは政府に合法的な許可証を求めたが、南海政府はこれを提供することができなかった。憤った村民は行動を開始し、数百人が土地の周囲を取り囲んだ。5 月31 日深夜、南海区政府は数千人の警察と大型重機を動員し、400ムー余りの土地と養魚地を取りつぶした。農民が朝目を覚ますと、800万元に相当の投資が忽然と消えていた。

村民によると、当局は、村民が結託して外部に情報を漏らすことを防止するため、電波妨害用の車両2台を出動させ、あらゆるネットワークを麻痺させるとともに、三山鎮の出口を厳重に警備した。反抗した農民に対しては野蛮な手段を用いた。彼らを殴打して縄で縛り、蹴りを入れて四肢を上に向け、担いで連行していった。一部の村民は暴行によって負傷した。

その後、農民は自発的に組織し、毎日約100人から200人が土地の周囲を監視した。6月30日の深夜、南海区政府が村民を闇討ちしたのを契機に衝突が勃発し、村民4人が拘束された。7月2日の午後、現場を撮影していた米国の研究員が逮捕された。その夜、数千人の村民が鎮派出所を包囲し、彼らの釈放を求めた。当局は600人の警官を動員して村民を強制的に駆散させた。その際、婦女一名が警棒で襲撃され、重傷を負った後に当局に連行された。

当局は昨日通知を発し、2点xun_ネ内に村民が立ち退きをしなければ強制的な手段をとることとした。村民によると、当地のある書記に到っては、「政権は武器で意思表示をする」と脅迫していたという。現在、依然として数千人の警官が三山鎮をパトロールし、村全体が恐怖と緊張に満ちており、大規模な衝突は一触即発であるという。