中国の離婚率は日韓を超え、北京が全国トップ

2005/06/19
更新: 2005/06/19

【大紀元日本6月19日】中国社会科学院人口学の専門家・唐燦氏はこのほど、中国の離婚率が1970年代の終わり頃から上昇していることを指摘し、その数字は既に日本及び韓国を超え、アジアではシンガポールと同様に、中国が最も離婚率の高い国であることを発表した。

2003年北京市統計年鑑の資料によれば、2002年、北京市の離婚総数は38,756組で、同年に結婚した数は76,136組であった。離婚率は50.90%に達する計算になる。

即ち、この年は、北京市で平均二日に約2組の夫婦が結婚したことに対して、1組の夫婦が離婚した。北京市の離婚率は全国トップを占めている。

また、北京市の結婚率は下降し続け、結婚年齢も遅くなっていることが調査で明らかになった。女性は男性より晩婚になる割合が多く、子供のいない共稼ぎ家庭(通称、DINKS。Double Income No Kids)や結婚しない人も増えているという。

人口学研究者及び社会専門家の研究調査によれば、離婚率の高い人は、大学教育を受けている人、または読み書きが全く出来ない人、少ししか出来ない人、また都市部で生活している人や経済力の高い人が大半を占めている。また、少人数の家庭で経済力の低い地域や省においての離婚率も高いとされている。さらに、現在の中国では男性と女性の数が均衡でないため、一部の人は必然的に結婚できないのだという。

また、相手を探す場合、男性は経済力や年齢、学歴などが自分より少し低い女性を求める傾向があるが、女性の場合は常に自分より条件の高い男性を求める傾向がある。こうした情況は、女性の教育の水準が年々高くなるにつれて、そうでない男性との間の差が広がり、ますます相手探しが難しくなっているともいわれている。

私はなぜ、離婚したのか

北京駐在の米国IT企業の代表を務めている34歳の伍さんは、3年の交際を経て結婚した後、5ヶ月で妻からの要求により離婚。原因は、彼が忙しい仕事に没頭し過ぎて、妻とのコミュニケーションに欠けるようになり、妻に愛人ができたからだ。

私はなぜ、結婚しないのか

米国の有名な消費物資会社のマーケット部の部長を務める32歳の女性李さんは、全国各地を飛び回る多忙な日々を送りながら、MBAの勉強もしている。彼女は、面倒を見てくれる男性と出会いたいが、とてもその時間と気力がないという。それに、彼女と付き合いたいと考える男性は経済力や学歴において差が大きく、または年齢が離れているのであきらめてしまうことが多いという。李さんは、この年齢になると、ただ縁のある人が現れるのを待つしかないと話している。