【大紀元日本6月8日】新唐人テレビ局カナダ支社は6月3日、殺人をもって恐喝する手紙が同支局に送りつけられた。同支社がカナダ放送協会に営業許可申請をして以来2ヶ月の内に4回目の恐喝手紙が届いたという。
6月3日にこの支社に届いた恐喝する手紙は、白い粉が入っていた。その前の3回の恐喝ケースと同じ状況だった。警察側が白い粉末をほぼホウ酸だと断定されたが、また調査の進展結果を発表していない。警察側の話によると、今回の事件は普通の恐喝事件とは考えにくく、これから全面的な調査を展開するという。
過去三回の同類事件を含めて今回の恐喝手紙事件は、カナダ支社がカナダでの全国放送を目指して、カナダ放送協会に営業許可を申請している最中にあった。カナダ支社の総裁・王紹九博士によると、一連のテロ攻撃は、新唐人テレビ及び新唐人が取り上げる法輪功に向けられているという。
海外において衛星を通して中国大陸へ唯一「中国政府の検閲を受けずに」中国語のテレビ番組を放送する新唐人テレビは、常に中国政府による宣伝を「解毒」する役割を担っていると自負している。「新唐人」が中国国内の人権問題、法輪功やクリスチャンの迫害、労働者運動や民主化運動の抑圧など容赦なく報道している。更に、グローバル中国語新聞大紀元が発行した「九評共産党(共産党についての九つの論評)」を余すところなく伝え、その論評が引き金となった共産党脱党の動きを逐一放映している。
この新唐人テレビは常に中国政府から敵視されている。昨年末から、同放送をアジアの電波に載せる通信衛星の使用契約「更新」を、放送衛星の所有者である衛星通信世界大手のEutelsat社に拒否された。ユ社・ベレタ会長宛てに要望書を出した欧州議会議員・有力政治家らの表現によると、中国政府の「新唐人」潰しの政治圧力は「広く知られた事実」だ。