深セン:インフルエンザ流行 1万人病院に詰めかける

2005/05/10
更新: 2005/05/10

【大紀元日本5月10日】5月初旬の連休中、深センでウィルス性のインフルエンザが流行し、全市の各大病院においては、風邪発熱患者が激増し、病床が不足した状況となっている。香港と深セン間は人の往来が頻繁であり、香港まで蔓延するのではないかと懸念されている。

香港の新聞「明報」紙の報道によると、深セン第二人民病院、北京大学深セン病院といった市級病院にやってくる感染者の数は毎日数百人にのぼり、中には700人という病院もある。同紙が深センの各病院・医師の提供した数字を総合したところによると、5月1日から7日にかけて、深セン市で診察を受けた患者は1万人にも及び、うち半分が児童だという。香港衛生署は、深センと連絡を取って事態を把握し、その動向を注視していくと発表した。

第二人民病院の急診科の看護士によると、今年の大型連休中の風邪の患者数は昨年を大幅に上回っており、このうち大部分の患者に発熱の症状が見られ、急診室では、毎日百人もの患者に対処しているという。5月7日午後、当病院の入院部門は満員になり、病院側は多くのベッドを臨時増設した。

また、北京大学深セン病院の急診科の看護士の話によると、連休中、毎日600人もの感染者が押し寄せ、うち半分に発熱の症状が見られたという。今回の患者は児童が主であり、その割合は5割を超えているそうだ。

この他、福田人民病院や羅湖人民病院などの各区級の病院においても、患者が激増している。毎日訪れる患者は普段を大きく上回っており、診察を受けるためには1、2時間並ぶことが必要となっている。

今回のインフルエンザの流行について、深セン第二人民病院急診科の王医師の分析によると、連休中の風邪の患者の大部分はウィルス性のインフルエンザに感染しており、こうした風邪はウィルスを空気中に拡散させたという。