【大紀元5月4日付】(記者・辛菲)中国大陸の民主運動活動家からの情報によると、近日、民主活動家、異見知識人が多数逮捕・連行されたという。政府はなぜこの時期に、このような行動に出たのか。その原因は一体何だろうか。
4月29日から、各地で活発に活動している民主運動の活動家、異見知識人が逮捕・家宅捜査・尾行されたという情報が入ってきたという。中に一晩の拘留を経て、釈放された人もいれば、いまだ釈放されていない人もいる。関係者の話によると、今回の逮捕者は全国に広まっており、反日デモに対する強硬な態度を見せ始めた中国政府が、これを機会に国内の民主活動家への取締りを強化する意図と伺える。
さらに、ニューヨークに本部を持つ新聞社「大紀元時報」は去年の11月から社説として『共産党についての九つの論評』(中国語名『九評共産党』)を連載し、中国大陸及び中国問題関係者の間に大きな波紋を広げた。社説の中で、中国共産党の歴史を全面的に暴露し、人々に中国共産党そのものついて再認識する機会を与えた。これを読んで、中国共産党と決裂する人が続出し、先日ついに脱党者が120万人に達し、世界各地で応援のデモが行われ、その勢いは留まるところを知らず、広まっていく一方である。このことも中国政府の焦りを募らせたと見られている。
また、国内で連日にように行われた反日デモの中、反政府のスローガンが見られ、民衆の不満が中共の独裁体制へと切り替えられることを中共の高層部は危惧しているようだ。このほかに、海外の法輪功学習者の六年に及ぶ反弾圧活動、趙紫陽の死をきっかけに再び高ぶる中国の民主活動、反国家分裂法に対する内外の反発の声、さらにもうすぐやってくる「天安門事件」の記念日など、これらの全てが中共政府の神経をとがらせたと関係者は分析している。
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