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トランプ氏 ケネディ暗殺に関する機密文書を18日に公開 

2025/03/18
更新: 2025/03/18

トランプ米大統領は、18日にジョン・F・ケネディ元大統領の暗殺に関する未編集の機密文書8万ページを公開すると発表した。これは、選挙期間中に掲げた公約の実行となる。

ワシントンD.C.のケネディ・センターを訪れた際、記者団に対し、「ここで発表するのが適切だと考えた。明日、すべてのケネディ関連文書を公開する。人々は何十年もこの時を待ち続けてきた」と述べた。

今回の公開により、これまで非公開だった数千件のファイルが要約なしで研究者や一般市民にも閲覧可能となる。

編集なしの完全公開

これまでの機密解除では、ファイルは大幅に編集された状態で公開したが、トランプ大統領は、今回は編集しないと明言した。

「膨大な資料がある。皆さん自身で確認し、判断してほしい」と述べ、「これまでのような編集は一切行わないよう指示した」と話した。

「私は『編集はするな』と指示した。今回は、一切編集されない」。

大統領令で全面公開を指示

トランプ氏は2024年の選挙活動で、機密文書の全面公開を公約として掲げていた。

トランプ氏は「私は約束を守る。今回の公開は非常に興味深いものになるだろう」と述べた。

1月23日には、ボンディ司法長官とギャバード国家情報長官に対し、機密文書の全面公開に向けた計画を2月7日までに提出するよう指示する大統領令に署名した。

この命令の中で、「ケネディ元大統領の暗殺に関する記録を編集し、隠蔽することは、国民の利益に反すると判断。これらの記録の公開は、もはや遅れすぎている」と明記している。

ケネディ暗殺記録収集法と過去の延期

1992年に制定した「ケネディ暗殺記録収集法」では、2017年10月26日までに政府が関連文書をすべて公開することが義務付けられていた。

しかし、トランプ氏は2017年当時、CIAやFBIなどの情報機関からの要請を受け、一部の文書のみを公開し、大部分の機密解除を見送った。その後、バイデン元大統領も2度にわたり公開を延期している。

政府の隠蔽疑惑と陰謀説の拡大

ケネディ元大統領が1963年11月22日にテキサス州ダラスで暗殺されて以来、政府が事件の真相を隠しているのではないかという疑惑は根強い。こうした長年の非公開措置が、さらなる疑念を招いていると指摘されている。

「国民を信頼しない国家は、国民を恐れている」と、ケネディ元大統領の甥であるケネディ・ジュニア氏はコメントし、「政府が情報を隠すのは、国民が正しい判断を下し、民主主義に積極的に参加することを恐れているからだ」と述べた。

また、犯罪研究家で作家のジョン・リーク氏は大紀元に、「何かを隠そうとするのは、隠すべきものがあるからだ」と指摘し、「権力者にとって不都合な情報が含まれている可能性があるため、政府は情報公開に消極的なのではないか」との見解を示した。

未公開文書5千ページ 国家公文書館に500万件超の記録

ケネディ暗殺に関する公式な説明としては、ウォーレン委員会(当時の最高裁長官アール・ウォーレンが委員長を務めた調査委員会)が発表した報告書に基づき、単独犯リー・ハーヴェイ・オズワルドによる犯行としている。

しかし、国家公文書館には事件に関連する500万件を超える記録を保管しており、そのうち約5千ページは未だに一度も一般公開されていない。

 

カリフォルニアを拠点とする熱心な読書家であり、ジャーナリズムである。大紀元の金融、政治、州議会、そして速報ニュースを担当している。