米中央軍、シリアのISISへの攻撃を発表

2024/12/09
更新: 2024/12/09

米中央軍(CENTCOM)は、シリアのアサド大統領が退位したとみられることを受けて、12月8日にシリアのISISテロ組織に対する攻撃を実施したと発表した。

CENTCOMはXに投稿した声明で、「12月8日にシリア中部の既知のISISキャンプと工作員を標的とした数十回の精密空爆を実施した」と発表した。

声明では、この攻撃は「ISISの指導者、工作員、キャンプ」を標的とし、テロ集団が「現在の状況を利用してシリア中部で再結成を図ろうとする」ことを阻止するために行われたとしている。

声明によれば、現時点では攻撃により民間人の死傷者が出た兆候はない。

「我々はISISが再結成し、シリアの現状を利用することを許さないことに疑いの余地はない」とマイケル・エリック・クリラ将軍は述べた。「シリア国内のすべての組織は、いかなる形であれISISと提携したり支援したりすれば、我々が責任を問うことになるということを知っておくべきだ」

この攻撃は、シリア国内の反政府勢力による電撃的な攻撃で首都ダマスカスが制圧され、アサド大統領とその家族がロシアへの逃亡を余儀なくされた後に行われた。これにより、アサド大統領一家が数十年にわたって国を支配してきた状況は終焉を迎える可能性がある。

アサド大統領の退陣は西側諸国の多くから支持されているが、同時に混乱に陥る恐れも生じており、隣国イスラエルで紛争が続く中、すでに高まっている地域の緊張をさらに悪化させる可能性がある。

エポックタイムズ記者。主に議会に関する報道を担当。