2024年のITTFアジア卓球選手権、女子団体戦準決勝において、日本チームはインドを破り、決勝で中国を下して優勝を果たした。特に注目されたのは、張本美和選手の活躍である。彼女はこの日、一日で4試合こなし、見事な勝利を収めた。
「第27回ITTFアジア卓球選手権2024」10月7日から13日までの7日間にわたりカザフスタン・アスタナにて開催される。女子団体戦準決勝は、日本時間の10月9日午後4時に開始され、日本はインドと対戦した。準決勝の最初の試合で、張本選手はインドのアイヒカ・ムカルジー選手と対戦した。試合は予想とは外れ、初めのゲームでは張本選手が相手の猛攻に押され苦戦したが、粘り強いラリーとタイミングよく繰り出されるチキータで徐々に試合を掌握し、1ゲーム目と3ゲーム目を取り返した。最終的にはフルゲームに持ち込み、3-2で勝利を収める。この試合で張本選手は、相手の鋭い変化に富んだ攻撃に苦しみながらも、冷静に対処することで勝利を手にした。
その後、張本選手は4番手として再びコートに立ち、インドのバトラ選手と対戦し、この試合でも第1ゲームは相手のテンポに翻弄されて苦戦するが、第2ゲーム以降は持ち前の冷静さと戦術の見事さを発揮する。相手の球質に合わせた対応と精度の高い攻撃でラリーを支配し、3-1でゲームに勝利し、日本の決勝進出を決定づけた。
中国との決勝戦
前戦の熱気も冷めぬ、日本時間午後11時から、日本は中国との決勝戦に臨んだ。張本選手の最初の対戦相手は王芸迪選手で、初めのゲームでは相手の圧倒的なドライブに苦しむが、2ゲーム目からはバックハンド対バックハンドのラリーで競り勝ち、一進一退の攻防を展開する。最終的には5ゲーム目まで持ち込む熱戦の末、3-2で勝利し、日本チームに貴重な1勝をもたらす。
その後、第二試合では伊藤美誠選手が孫穎莎選手に敗れ、平野美宇選手が陳幸同選手を3-1で破り、日本は2-1でリードする。
第4試合では、張本選手が世界女王・孫穎莎選手に挑んだ。この時、張本選手はその日すでに3つの厳しい試合を戦い、孫穎莎選手との試合中、ほとんど声を出さず、黙々と耐えていた。
互角の打ち合いとなった第1ゲームでは、張本選手は得意のバックハンドで応戦するが、あと1本を奪えず9-11で落とす。続く第2ゲームでも相手の速い攻めに押されて連続でゲームを取られてしまった。
ゲームカウント0-2と追い込まれ第3ゲームでは、前半に張本選手がリードを奪うものの、孫選手に強烈なフォアドライブを打ち込まれ逆転を許した。すかさず日本のベンチはタイムアウトを取り、その後、張本選手は5連続ポイントを獲得し、ゲームを奪い返した。
第4ゲームでは、レシーブから積極的にチキータを仕掛け、ラリーではストレートのボールを混ぜて相手を左右に揺さぶり、ゲームを奪取し、ついにゲームカウント2-2のタイに追いついた。
勝負の第5ゲームでは、消極的になった孫選手に対して、落ち着いてコースを突いた張本選手がラリー戦で相手のミスを誘い、リードを保ちながら迎えたカウント9-6の場面、張本選手のボールがエッジインとなった。チャンピオンシップポイントを迎えた張本選手。最後はラリーで孫選手のバックハンドがネットにかかり、張本選手が孫選手に初勝利を収め、日本の優勝を決めた。何度も中国に敗れてきた日本女子がついに高い壁を突破し、頂点に立つという快挙を成し遂げた。
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