安芸高田市の石丸伸二市長は26日の記者会見で、市のふるさと納税の返礼品として市長との面会を設けることを発表した。市民や全国からの応援メッセージの中に「市長に会いたい」という声が多数寄せられたことを受けたものだという。
石丸氏は会見で、25日の市民文化祭で佐賀県から訪れた市民が「石丸市長に会いたくて来た」との声を聞き、そのような要望に応える形で市長関連の体験型返礼品の提案に至ったと述べた。
「佐賀県から朝5時に出て車で来て、もしかして石丸市長に会えるかもという動機でわざわざお越しくださった方がいた(中略)たまたまちょうど私が居合わせて、お話することも叶ったんですが、空振りする可能性は十分にあります。それなれば、ふるさと納税寄付という形をとっていただいた上で、私がお出迎えするというのを一つできればなと考えています」と語った。
このユニークな返礼品について市に問い合わせたところ、詳細は今後、市のX(旧ツイッター)公式アカウントでの発表を予定しているとした。
また、同日会見の中で石丸氏は、市政の動きや公共施設の廃止スケジュール、議会中継のユーチューブチャンネルの収益化についても触れた。特に、ユーチューブ収益化については、市の公式チャンネルが9月の2週間で約33万円の収益となると例示した上で、「議会の動画も収益化すべき」との考えを示した。他議員の推計では議会動画は年間600万円相当になるという。
2020年に若干37歳で市長当選した元三菱UFJ銀行行員・石丸氏。歯に衣着せぬ物言いで古参議員との激しい舌戦を展開する模様が、市議会中継などで伝えられている。同氏は副市長の全国公募、市議会議員定数の半減、小売大手「良品計画」誘致提案などを挙げてきたが、議会承認を得られず実現していない。
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