中国でコロナ感染爆発 疫病は共産党関係者を淘汰するもの=法輪功創始者・李洪志氏

2022/12/24
更新: 2024/08/07

中国本土では現在、中共ウイルス(新型コロナ)の感染が急拡大している。大勢の中国共産党員や幹部らが亡くなり、警察や政府部門でも発症が相次いでいる。共産党の内部文書によると、中国本土の一日あたりの新規感染者数は3700万人に迫り、12月の累積感染者数は2億4800万人に上る。法輪功の創始者・李洪志氏はかつて文章の中で「疫病は邪党の党員、中共邪党の支持者を淘汰するためにやってきた」と警鐘を鳴らし、中国共産党から離れるよう諭してきた。

李洪志氏は2020年3月に発表した文章『理性』のなかで、「実は、疫病そのものは人心、道徳が退廃し業力が大きくなった人に狙いを定めています」「今の『中共ウイルス』(武漢肺炎)のような疫病は目的と目標を定めています。中共ウイルスは邪党の党員、中共邪党の支持者を淘汰するためにやってきたのです」と警告した。

李洪志氏は、「中共邪党を遠ざけ、邪党を支持しないことです。なぜならば、邪党の背後にいるのは赤色の魔だからです。ならず者のように振る舞い、悪事の限りを尽くしています。神は邪党の根絶に着手し、支持者は全部淘汰されます。信じなければ、今後の展開を見守ればよいのです」と述べた。

感染症への対策について、李洪志氏は「人間は、自分自身のここが良くない、改心の機会を与えてくださいと心から神に懺悔すべきです。これこそ対策であり、特効薬なのです」と語った。

ウイルス感染、高官も免れず

中国国家衛生健康委員会の内部会議議事録によると、中国の新規感染者数は12月20日のたった1日で3700万人に達し、日増しに増加する傾向だと推定されている。さらに、12月1日から20日までに人口の17.56%に当たる2億4800万人が感染した。

各地で中共ウイルスの感染が広がるなか、高官や著名人の訃報も相次いでいる。

国家体育委員会の元副主任の劉吉氏は19日、北京の病院で死亡した。中国共産党が授与する最高栄誉である「共和国勲章」の受章者であり、「戦闘英雄」ともてはやされた張富清氏も20日、湖北省武漢で亡くなった。

名門の北京大学や清華大学の識者らも40人近くが死亡した。中国共産党から「マルクス主義経済学者」と称され、中共統治下におけるマルクス主義政治経済学の先駆者・創始者として位置づけられている中国人民大学名誉教授の胡鈞氏も20日、北京で死亡した。

また、部分的な統計データによると、中国科学アカデミー等のトップレベルの科学者である「院士」も、今年1年で42人が死亡した。彼らの多くは共産党員だ。

中国当局が毎年開催する経済関連の重要会議「中央経済工作会議」にも感染症の影響は及んだ。会議日程が恒例の3日から2日に短縮されたほか、香港メディアの報道によれば、数々の高官が欠席した。

中国問題に詳しい時事評論家の章天亮氏は自身の番組で、多くの高官が同時に欠席したのは、中共ウイルスに感染した可能性が高いと指摘した。

警察組織が機能不全に陥っているとの情報もある。ニューヨーク市在住で、山東省済寧市の警察関係者を親戚に持つ中国人女性は21日、大紀元の取材に対し、警察関係者の3分の1が発症したと述べた。陽性者はさらに多く、街中で警察を見かけなくなったという。

隠蔽体質の中国共産党

中国当局は12月7日に突如としてゼロコロナ政策の緩和を発表したが、感染症んも蔓延はすでに始まっていたことを示す証拠は多い。急激な政策の転換に人々は十分な適応ができず、感染者が多い地域では医療機関や葬儀場が機能不全に陥っている。

米ラジオ・フリー・アジア(RFA)の取材に応じた中国の治安・司法機関の高官は、中国共産党の第20回党大会が開催されていた10月には、北京の医療施設等ではすでに大規模な集団感染が発生していたと明かした。当時、多くの退職した高官が死亡し、中央の局長クラスや地方都市の首長クラスなど「庁局級」以上の高官だけでも6人が死亡したという。

世界保健機関(WHO)で緊急事態対応を統括するマイク・ライアン氏は14日の記者会見で、北京当局がゼロコロナ政策を緩和させる以前から、中国国内のコロナ感染者数は爆発的に増加していたと述べた。

感染者数が多い北京や上海、重慶などの大都市では医療現場が逼迫し、病床にありつけない高齢の患者がホールや廊下に横たわる様子が動画を通して海外に流れている。中国各地の診療所や薬局の前にも、診察や薬を求める民衆が長蛇の列を作っている。風邪薬や解熱剤が手に入らず、インターネット上で助けを求める悲痛な叫びも後を絶たない。

共産党離脱の流れ、一段と強く

中共ウイルス感染症が猛威を振るうなか、ますます多くの中国人が共産党との決別を表明している。脱党専用ウェブサイトには、共産党から離脱する際の決心を表す書き込みが多く寄せられた。

天安門事件から法輪功弾圧、そしてゼロコロナ政策に至るまで、中国共産党の残虐な本質は全く変化していないと指摘する声。民衆の生活や安全を顧みず、当局が基本的な権利を無視することに反対する声。そして、中国共産党政権の正当性を疑問視する声。高圧的な統治に抗う中国人は、思い思いに胸中を打ち明けた。

2022年12月22日現在、中国共産党組織からの脱退を表明した人々は累計で4億600万人を超えた。この時代の潮流と共鳴するがごとく、白紙革命の「共産党は退陣しろ」「天は中国共産党を滅ぼす」という民衆の声は世界各地で大きなうねりとなった。

中国人の共産党離脱運動を助ける全世界脱党支援センターの易蓉代表はこう語る。「すでに4億人以上の中国人が中国共産党とその関連組織からの離脱を宣言し、共産主義を唾棄した。この大いなる覚醒は、中国共産党の統治を根幹から揺るがすものであり、まだ党組織から脱退していない人々に大きな自信と勇気を授けている」

共産党員や幹部、司法・警察関係者がコロナに感染し死亡する事例が相次いでいることについて、脱党支援センターの易蓉氏は、中国の伝統文化にある因果応報の考え方に言及した。

「中国の伝統文化では、善には善の報いがあり、悪には悪の報いがあると信じられている。しかし中国共産党は信仰を持つ者を弾圧し、法輪功学習者を迫害している。加担した者は直ちに悔い改め、共産党組織から脱退し、共産党との決別を宣言すべきだ」。