2022年11月30日。中国共産党の元総書記・江沢民は上海で死去した。
江沢民の生涯は恥ずべきものだった。江沢民は悪政の限りを尽くし、中国とその国民に空前の災いをもたらした。腐敗が蔓延り、汚職官僚が幅を利かせた。江沢民が命令した法輪功(ファルンゴン)への残酷な迫害と生体臓器収奪は人道に対する著しい蹂躙だ。
江沢民は国家の罪人であり、歴史の罪人だ。その罪は必ず裁かれなければならない。
江沢民は売国奴・江世俊の息子である。戦時中、江世俊は南京の汪兆銘政権のもとで宣伝部副部長を務めた。1989年の天安門事件で、江沢民は鎮圧に加担し、両手を血で染めることで中国共産党のトップに上り詰めた。そして中国人の道徳を破滅へと向かわせた。
江沢民が権力を掌握する前、胡耀邦や趙紫陽、喬石ら指導者の開明的な政治姿勢により、共産党による社会への支配は緩み、法制度も改善され始めた。人々は中国が法治国家へと良き変革を遂げることを期待した。
時期を同じくして、「真・善・忍」を原則とし、心身の健康と道徳の向上を目指す佛家修煉法「法輪大法(法輪功)」が中国で伝え出された。1億人もの人々が「真・善・忍」で自らを律した結果、中国社会の道徳水準が向上し、善行が至る所で見られた。
1999年7月、法輪功の人気に嫉妬した江沢民は民意を顧みず、最高指導部の6人の政治局常務委員を含む幹部官僚の反対を押し切って、法輪功への迫害を断行した。それ以降、中国人は未曾有の災難に苛まれることとなった。
法輪功は国家と国民にとって「百利あって一害なし」。中国共産党が制定した憲法や法律においても、法輪功は合法だ。
江沢民は法輪功を弾圧するために、正規の行政システムと法制度を迂回し、中国共産党の邪性と権力機構を利用して、法輪功の迫害を専門とする法外機関を設立した。ナチスドイツのゲシュタポを彷彿させる「610弁公室」は悪事の限りを尽くし、中国の人権および司法、道徳、経済を徹底的に破壊した。
この迫害では、1億人もの無実の中国人の正しい信仰が弾圧され、全国各地の十数億人の一般市民が渦中に巻き込まれた。数百万人の法輪功学習者が不当に逮捕され、労働教育施設や精神病院に監禁された。おぞましい拷問を受ける者もおり、数多くの法輪功学習者が生体臓器収奪の犠牲となった。
法輪功を迫害するために、江沢民は中国の法制度と人権を完全に破壊した。より良い未来へ向かおうとする中国社会の前途を扼殺しただけでなく、中国共産党の未来をも徹底的に破壊した。
この残虐非道な迫害を維持するため、江沢民は汚職と淫乱による統治を行い、人間の貪欲と邪念を野放しにした。中国の伝統文化を破壊し、悪徳官僚と腐敗分子を抜擢した。終いには最高指導部の人数を変更し、後継者である胡錦濤と温家宝の権力を削ぐことで、迫害を継続させた。迫害が始まったその日から、法輪功は中国政治の核心となった。
法輪功への迫害があまりにも長く続き、多方面に大きな影響をもたらしたため、道徳が崩壊し、社会情勢は混迷を極めた。その結果、中国社会から温かみと思いやりが消え、人間の良心は消滅の危機に瀕した。
江沢民は迫害を継続するため、610弁公室を通じて「法輪功学習者が拷問で死亡した場合は自殺として処理する」との内部命令を出した。その結果、数多くの無実の法輪功学習者が殺害された。
さらに、「天安門焼身自殺事件」に代表される嘘偽りのプロパガンダをでっち上げ、中国のテレビや新聞、ラジオ、雑誌、教科書、ソーシャルメディアで喧伝した。下劣な宣伝文句は人々の心に憎しみの種を植え付け、法輪功への迫害に加担するよう駆り立てた。
迫害を継続するため、中国共産党は政治、経済、外交、教育の各分野に対し、法輪功への迫害を最重要事項とするよう命じた。その結果、中国と世界各国の乖離はますます進行した。迫害がもたらす悪影響は今まさに中国で表面化している。
江沢民は中国共産党の邪悪な統治システムを利用することで、退任後も法輪功への迫害を継続させた。
しかし、迫害の影響は中国にとどまらない。
江沢民は法輪功への誹謗中傷を全世界に撒き散らし、魔の手を各国に伸ばした。市場と経済圏を掌握した中国共産党は各国政府と財団、メディアに対し、法輪功学習者に対する生体臓器収奪という残虐な人権侵害行為を前に沈黙するよう脅迫した。
江沢民は死んだ。しかし、その犯した罪が消え去ることはない。
過去20年間、江沢民に対する刑事告発・告訴運動は全世界で行われた。中国共産党は中国と中国人に対し罪を犯しただけではなく、神に対しても罪を犯した。
中国共産党の現指導者である習近平氏は、迫害の元凶ではない。江沢民の罪悪を背負うのではなく、迫害を終わらせるべきだ。崩壊する運命にある中国共産党を守ろうとする努力は全て無駄になるだろう。
法輪功の迫害に加担した悪人の多くはすでにその悪行の報いを受けている。江沢民の死は、中国共産党の崩壊が加速していることを告げている。迫害を継続しようとする者は直ちに目下の時勢を正しく認識し、迫害をやめ、償いの手立てを講じるべきだ。
中国社会は今、未曾有の変革期を迎えている。中国共産党は終焉を迎え、今にも天に淘汰されようとしている。
2004年に大紀元が社説「共産党についての九つの論評(九評共産党)」を発表してから今日に至るまで、すでに4億人以上の中国人が中国共産党およびその関連組織から自らの意思で脱退することを宣言した。
ここにおいて、法輪功への迫害を停止し、拘束された全ての法輪功学習者を釈放し、迫害に加担した者を厳正に裁くよう習近平氏に求める。
ますます多くの中国人が中国共産党の正体を見抜き、党組織から脱退することにより、この歴史の分岐点においてより良い未来を選択することを望んでやまない。
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