2022年10月上旬に南シナ海で完了した日本主導の海軍合同演習では、同地域の緊張が高まる中、同盟国との連帯が示された。 カナダ、日本、アメリカの海上部隊が参加して1週間にわたり行われた今回の合同演習の一か月前に、もう1つの三国間演習「ノーブル・レイヴン22」が西太平洋で実施されている。
「ノーブル・レイヴン22 -2」と呼ばれた今回の合同訓練には、日本の潜水艦が参加した。日本の潜水艦が南シナ海での訓練に参加するのは今回が2度目であると同時に、米国海軍との二国間演習では2021年11月以来のことであることから、日本政府がこの地域に艦艇を配備する可能性があることを示している。
シンガポールの東南アジア研究所の報告によると、南シナ海の他の領有権主張国や、東シナ海の日本に対する主張の高まりは、「日本にとって深刻な懸念」となっている。 専門家らは、南シナ海は日本の海洋戦略にとって重要であり、日本政府は中国の領有権主張に対して多国間的なアプローチをとっていると述べている。
日本の海上自衛隊は、「同盟国や提携国の海軍との連携を強化し、地域の平和と安定に貢献し、自由で開かれたインド太平洋を実現するために海上秩序を維持していく」と述べている。
海上自衛隊の護衛艦2隻の「いずも」と「たかなみ」は、米国海軍の誘導ミサイル駆逐艦「ヒギンズ」と艦隊補給艦「ラッパハンノック」、カナダ海軍のフリゲート艦「ウィニペグ」と「バンクーバー」とともに演習にも参加した。
また、カナダのフリゲート艦は、北朝鮮の大量破壊兵器計画に対する国連安全保障理事会の制裁を監視するためのネオン作戦の一環として配備されている。
「バンクーバー」は、8月30日から9月7日にかけてグアムから南シナ海までの海域で行われたノーブル・レイヴン22の第一段階に参加したほか、 9月中旬には「ヒギンズ」と共に台湾海峡を通過した。
「いずも」と「たかなみ」は、6月中旬から10月下旬にかけて開催されている海上自衛隊のインド太平洋方面派遣訓練2022に参加している。
米国海軍の第7艦隊によると、ノーブル・レイヴン22-2では3か国の海軍が「海上作戦、対潜戦作戦、空中戦作戦、実射ミサイルイベント、高度操縦シナリオ」を実施した。 「ヒギンズ」の司令官であるジョセフ・マクゲティガン中佐は、ニュースリリースで「全艦船間のシームレスな相互運用性は同盟の強さを表している」と述べた。
また、日本の海上自衛隊と米国海軍は、2022年9月下旬に韓国と日本の近海での対潜戦演習のために韓国海軍と合流した。 米国第7艦隊の声明によると、米国海軍唯一の前方配備空母「ロナルド・レーガン」とその打撃群は、日本と韓国の駆逐艦と共に、「敵潜水艦の脅威に対する我々の能力を強化する」ための高強度演習に参加した。
2022年8月下旬には、オーストラリア、カナダ、日本、韓国、米国の海軍が、グアム沖で1週間にわたり開催された「パシフィック・ヴァンガード演習」に参加するため、共に出航した。
日本の航空自衛隊の戦闘機も、2022年10月上旬に日本海上空で米海兵隊戦闘機との二国間演習を実施した。同日、北朝鮮は国際制裁にさらに違反して日本上空に弾道ミサイルを発射した。
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