第一三共社員、妻をメタノールで殺害 社長「大変重く受け止めている」

2022/09/16
更新: 2022/09/16

大手製薬企業「第一三共」(東京都中央区)に勤務する社員の男が、妻に毒性のある「メタノール」を摂取させて殺害したとして、警視庁は16日朝、大田区西馬込在住の吉田佳右容疑者(40)を殺人容疑で逮捕した。事件を受けて第一三共は「お亡くなりになられた方のご冥福を心よりお祈りするとともに、ご遺族の皆様には謹んでお悔やみを申し上げます」と声明を発表した。

警視庁によると、吉田容疑者は1月14~16日の間に、同居する妻・容子さん(40)に何らかの方法でメタノールを摂取させ、中毒死させた疑い。

報道を受けて、第一三共は声明を発表、「お亡くなりになられた方のご冥福を心よりお祈りするとともに、ご遺族の皆様には謹んでお悔やみを申し上げます」と弔意を表すとともに、「このような事態に至ったことについて、関係者の皆様に対し多大なるご迷惑とご心配をおかけすることとなり、お詫び申し上げます」と謝罪した。

そのうえで「当社社員が逮捕されたことを大変重く受け止めており、警察の捜査に全面的に協力し、事実関係を確認した上で、会社として厳正に対処するとともに、より一層社員の指導を徹底します」とした。

メタノールはアルコールの一種で、燃料や溶剤に使用される。人体に入ると失明などの症状に加え、急性メタノール中毒で死に至ることもある。

NHKによると、厚生労働省は、メタノールを誤って飲み込などした場合は直ちに医師に連絡するよう注意喚起している。

政治・安全保障担当記者。金融機関勤務を経て、エポックタイムズに入社。社会問題や国際報道も取り扱う。閣僚経験者や国会議員、学者、軍人、インフルエンサー、民主活動家などに対する取材経験を持つ。