[北京 4日 ロイター] – 米英仏の駐中国大使は4日、清華大学主催の「世界平和フォーラム」に出席し、ロシアのウクライナ侵攻を批判した。ロシアの行動を非難していない中国でこうした公開フォーラムが開かれるのは異例だ。
米国のニコラス・バーンズ大使は、ロシアのウクライナに対する戦争は「世界秩序に対する最大の脅威」と指摘。中国外務省報道官が戦争の責任を北大西洋条約機構(NATO)になすりつける「ロシアのプロパガンダ」を繰り返すことをやめるよう望むとも述べた。
セッションは「国連とグローバル秩序」という幅広いテーマで行われ、中国政府アドバイザーとロシア大使も出席。米英仏の大使はロシアがウクライナに対して違法な侵略を行ったと批判した。
英国のキャロライン・ウィルソン大使は、外交官や中国人学生、学者らの聴衆に対し、「ロシアが思い通りにやれば、世界は無政府状態になる」と指摘。フランスのローラン・ビリ大使は、この戦争は国際秩序のあらゆる創設の原則に反していると述べた。
主催者によると、国連安全保障理事会常任理事国5カ国の代表による議論が今回のフォーラムのテーマ。アンドレイ・デニソフ駐中国ロシア大使は、違法な侵略との3大使の主張に反論した。
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