[ワシントン 14日 ロイター] – 世界銀行のマルパス総裁は14日、ロシアのウクライナ侵攻と対ロシア制裁に伴い価格が高騰している食料やガソリンについて、買いだめを行わないよう個人や企業に呼び掛けた。
ワシントン・ポスト主催のバーチャルイベントで述べた。戦争よりも制裁の方が世界経済の生産に大きな影響を及ぼすと発言。ただ、現状から判断して、世界経済の回復が止まることはなく、世界の域内総生産(GDP)が縮小することもないとの見方を示した。
各国の生産者が強力な対策を通じて必要に応じて供給を増やすため、家庭や飲食店で追加の備蓄を行う必要はないとも述べた。
総裁は、ロシア以外のエネルギー生産が大幅に増えると予測。食料生産もロシア、ウクライナ以外で大幅に増加し、戦争に伴う価格高騰が抑制され、持続可能な景気回復を支援するとの見方を示した。
農業生産の調節には通常1年程度かかるため、エネルギーの方が食料よりも早く供給が増えるとも指摘した。
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