阪神・淡路大震災から27年 神戸で捧げられる鎮魂の祈り

2022/01/17
更新: 2022/01/17

阪神・淡路大震災から27年。神戸市内にある東遊園地では追悼集会が行われ、神戸市長を含む多くの人々が祈りを捧げた。災害の記憶を風化させまいと、今年は竹灯籠の灯りで「忘」の文字を浮かび上がらせた。

阪神・淡路大震災の追悼集会で「忘」の字に並べられた竹灯籠(Photo by STR/JIJI PRESS/AFP via Getty Images)

1995年1月17日午前5時46分。最大震度7の強い地震により神戸市や淡路島では建物が倒壊し火災が発生した。「関連死」を含めると犠牲者は6434人に上った。

追悼集会では地震発生時刻に合わせて黙とうが捧げられた。

神戸の久元喜造市長も市内で行われた追悼集会に参加し、「早朝の会場は祈りに包まれていました。震災の記憶は次の世代に引き継がれます」とツイートした。

阪神淡路大震災の犠牲者を弔うロウソクに火を灯す女性。1月17日撮影。(Photo by STR/JIJI PRESS/AFP via Getty Images)

岸田首相は同日、通常国会初日の施政方針演説の中で、「27年前の今日、阪神・淡路大震災が発生し、6000名を超える尊い命が失われました。この震災を教訓に、それまで以上に災害対策や危機管理の充実を図ってきました」と述べた。そして「強い覚悟を持って、防災・減災、国土強靭化を強化します」と決意を表明した。

政治・安全保障担当記者。金融機関勤務を経て、エポックタイムズに入社。社会問題や国際報道も取り扱う。閣僚経験者や国会議員、学者、軍人、インフルエンサー、民主活動家などに対する取材経験を持つ。