中国、インドネシアに南シナ海での石油掘削中止を要求=報道

2021/12/03
更新: 2021/12/03

ロイター通信は1日、インドネシア側の情報筋の話として、中国当局は今年初め、インドネシアに対して南シナ海での石油・天然ガスの掘削中止を要求した。この「前例のない要求」によって、中国とインドネシア両国間の緊張が高まっているという。

インドネシア国会議員で、国会の国家安全保障委員会のメンバーであるムハンマド・ファルハン(Muhammad Farhan)氏によれば、中国の外交官はインドネシア外務省に宛てた書簡で、双方が領有権を主張する南シナ海の海域での石油掘削などを中止するよう求めた。

インドネシア側は「インドネシアの主権的権利である」とし、中国側の要求を拒否し、掘削を続けると表明した。

ファルハン議員は、中国側の書簡について「脅迫的だった」と述べ、中国当局が「九段線」をインドネシアに押し付けようとする「初めての試み」だと非難した。

九段線とは、中国当局が南シナ海での領有権を主張するために、地図上に設定した9本の境界線のことだ。海域のほぼ全体を囲んでいる。

いっぽう、ファルハン議員によると、中国当局は別の書簡において、米軍とインドネシア軍が今年8月に行った合同軍事演習に抗議した。

(翻訳編集・張哲)

関連特集: 南シナ海問題