京王線の刃物男、行動ルートが判明

2021/11/01
更新: 2021/11/01

10月31日夜、東京都調布市内を走行していた京王線の電車内で乗客を切りつけた容疑者の犯行までの足取りが、警視庁への取材で明らかになった。警視庁は無差別殺人未遂事件として調布署に捜査本部を設置した。被害者は17人に及ぶ。

殺人未遂の疑いで逮捕されたのは住所・職業不詳の服部恭太容疑者(24)。警察の調べに対し、服部容疑者は「人を殺して死刑になりたかった」と供述しているという。

警視庁によると、服部容疑者は31日夜に京王八王子駅に入り、井の頭線渋谷駅でいったん下車した。その後、渋谷駅改札から入り、明大前で乗り換えた。さらに調布方向に進み、調布駅で折り返して、新宿駅方向の電車に乗った。

京王八王子発新宿行きの特急電車に乗った服部容疑者は、京王線国領駅付近を走行していたときに乗客の70代男性の右胸を刃物で刺した。男性は出血性ショックで入院し、意識不明の重体だ。一連の事件では計17人が搬送された。

事件発生を受けて、1日、京王電鉄は声明を発表した。「被害にあわれた方々に、心よりお見舞い申し上げます」と述べ、警察当局の調査等に全面的に協力していくとした。

政治・安全保障担当記者。金融機関勤務を経て、エポックタイムズに入社。社会問題や国際報道も取り扱う。閣僚経験者や国会議員、学者、軍人、インフルエンサー、民主活動家などに対する取材経験を持つ。