[東京 8日 ロイター] – 河野太郎行政改革担当相は8日午後、記者団に対して、安全が確認された原子力発電所の再稼働は、カーボンニュートラルを目指す上である程度必要との認識を示した。
再生可能エネルギーを最優先で幅広く取り入れていくことが基本だとし「どうしても足らないところは、安全が確認された原子力発電所というのを当面使っていくことは、あると思う」と述べた。一方で「いずれ、原子力(発電)もなくなっていくのだろうと思う。ただ、明日、来年やめろと言うつもりではない」と語った。
石炭・石油に依存してカーボンニュートラルは実現できないとし、天然ガスを含めいずれ化石燃料から脱却をしていかなければいけないとも指摘した。
政府はエネルギー基本計画で再生可能エネルギーについて2030年度の総発電量に占める割合を36―38%を目標としているが、これらの値について河野行革相は「キャップでもなければ、上限でもない」とし、「増やせるものはどんどん増やしていっても何ら構わない」との考えを示した。
皇室の在り方については、有識者会議による中間的取りまとめを尊重するとした上で、皇統を維持するための対応は広く世の中から支持を得ることが大事だと指摘した。
一方、ワクチン担当業務を最後まで全うするのかと質問には「そのつもり」と答え、ワクチンに関わる業務について「第4コーナーを回って直線に入ってきた」との認識を示した。自民党総裁選に出馬に関しては、明言を避けた。