京都大学は25日、論文に一部盗用があったとして、人間・環境学研究科の大学院生に2012年9月に授与した博士号を取り消したと発表した。京大が学位の授与を取り消すのは「開学以来初めて」だという。
学位を取り消されたのは中国人留学生だった金晶氏。同氏は京大卒業後、上海の大学で日本語を教えていた。5月28日、勤務先の上海電力大学は同氏の解雇を発表した。
中国メディアの報道によると、一部盗用が判明した金氏の論文のタイトルは「日本語と中国語の再帰代名詞について」で、同氏は提出後に博士学位を取得し、京大を卒業したという。
2019年に、同論文の盗用疑惑の通報を受けた京大が調査に乗り出し、一部盗用があったことが判明した。出典を明記しない引用9カ所のほか、アイデアの借用など計11点の不正が確認されたという。
金氏が勤務していた上海電力大学外国語学院の公式サイトによると、同氏は在職中、主に中国語と日本語の文法比較の研究に従事し、これまで多くの出版物に論文を発表した。
中国メディアは記事で、開学124年の京都大学が初めて学術不正で学位を取り消したと強調している。
(大紀元日本ウェブ編集部)
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