四川大地震13周年、保護者ら「責任を問い続ける」

2021/05/14
更新: 2021/05/14

7万人の犠牲者を出した四川大地震が12日、発生から13年を迎えた。地震のなか、校舎の倒壊で死亡した児童・生徒の保護者100人は同日、同省都江堰市聚源中学校の跡地に集まり、追悼集会を行った。

米ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、地元当局は今年も、今までと同様に追悼集会の周りに警官隊や私服警官を投入し、保護者らを監視していた。

保護者の周興蓉さんは、「政府は、新型コロナウイルスの感染拡大を理由に、中学校跡地への通りを全部封鎖した。今年は跡地に入って子どもたちを弔うことができなかった」と話した。周さんによると、一部の保護者は警官隊と口論になった。

この13年間、保護者らは、校舎倒壊の最大の原因は、汚職に絡んだ手抜き工事にあると主張し、地元政府に対して工事責任者らの処罰や賠償を求めて陳情してきた。陳情活動に参加している周さんは以前、都江堰市警察当局に21日間拘束されたことがある。

保護者の魯碧玉さんも、子どもたちが手抜き工事という人災で犠牲になったとしている。この13年間、地元政府などに責任を問うため陳情活動をしている魯さんは、警察当局に50回拘束された。

「政府に訴え続けていく。多くは望んでいない。政府と建設会社が手抜き工事だったと認め謝罪すれば、それだけでいい」と魯さんは話した。

中国当局の発表では、四川大地震で約7万人が死亡し、約1万8000人が行方不明となった。

地震発生時は授業中だったため、汶川、都江堰、北川など各地で校舎が相次いで崩れ、児童・生徒らが下敷きになった。実際の死亡した人数は現在も不明だ。

(翻訳編集・張哲)