毎年4月4日は中国の伝統行事の清明節(せいめいせつ)である。家族そろって祖先の墓に足を運び、お供えをしたり、お墓の掃除をして、ご先祖様にご加護と平安を祈る日とされている。
しかし、広西のある家族が祖先の墓へ訪れたところ、所有する3つのお墓がなくなっていることに気づいた。墓地はブルドーザーによって平地にされ、サトウキビ畑に変わっていた。中国のニュースサイト「澎湃(ほうはい)新聞」が報じた。
それによると、墓碑もどこかへ捨てられたという。現場では1台のショベルカーが土地をならしており、サトウキビを植えようとしている人たちもいたという。
蘇さんによると、この墓地は村から提供されたもので、法律上他の人に貸すことはできない。しかし村の役人は、お金のために個人的にその土地をサトウキビ栽培用として第三者に貸した。事前の許可を得ることも、連絡もなかったという。
報道によると、蘇さん家族は地元に4つの墓を持っており、現在1つだけが残っている。
この出来事が報道されたのち、ネットユーザーらは相次ぎ、地元の村役人を非難した。
「他人の先祖の墓を掘り返すなんて、誰に与えられた権利だ?」
「罰が当たるのが怖くないのか?」などのコメントが残されていた。
(大紀元日本ウェブ編集部)