米極左暴力集団アンティファ(Antifa)に詳しい同国のジャーナリストであるアンディ・ノー(Andy Ngo)氏は、暴力集団から殺害予告を受けて、故郷の米オレゴン州ポートランドから英ロンドンに渡った。ノー氏は23日、豪スカイ・ニュース(Sky News)の番組に出演した際、明らかにした。
ノー氏は、故郷であるポートランドはアンティファの主要な活動地域となっており、昨夏以降、市政府の建物などへの破壊行為を繰り返していたと述べた。
また、過去数カ月で、アンティファから自身への脅迫がエスカレートしているという。「アンティファは私のことを憎んでおり、私を殺そうとしている」。脅迫に関して警察当局に具体的な名前を含め通報しているが、状況は変化していないという。
ノー氏によれば、両親は1979年、ベトナムから米国へ政治亡命した。自身もまた、政治的な理由で故郷を離れることとなり苦痛だと胸の内を明かした。
同氏は、2019年6月、ポートランドでアンティファを取材中、同組織のメンバーから暴力行為を受けて負傷し、病院に搬送された。しかし、カメラに当時の様子が捉えられたにもかかわらず、同氏を襲撃した人は逮捕されていない。
ノー氏が執筆した『暴露:民主主義を破壊するアンティファの過激な計画』(Unmasked:Inside Antifa’s Radical Plan to Destroy Democracy)は2月2日出版される予定。
同書を販売するポートランドの独立系書店大手「Powell’s City of Books」は、アンティファの攻撃対象となった。抗議者はツイッターなどで、ノー氏と書店に対して「人種差別と右翼イデオロギーを広めている」と批判した。1月11日、書店はノー氏の書籍を店頭に置かずオンライン販売に限定すると発表した。米メディアKOINによれば、この発表後にも、数人のクレーマーは店舗前で大声を上げるなどの抗議運動を行ったため、書店は閉店時間を早めることを余儀なくされた。
ノー氏はこのほど、大紀元の時事番組「Crossroads」(クロスロード)に対して、アンティファは表では「人種問題」「反ファシズム」を掲げているが、実質上は米国内で「テロリズム」を広めているとの見方を示した。アンティファの真の目的は、米国の社会安定、民主主義体制を破壊し、米国の崩壊を図ることにあると同氏は強調したうえ、アンティファは「無政府主義と共産主義者の組織だ」と述べた。
(翻訳編集・張哲)
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